昨日、何気なくテレビをみていて初めて知ったニュース。

自民党議員 杉田水脈氏の発言が物議をかもしている。

ぜひ彼女の記事を全文読んでみたいと思っていたら、

 

↓書き起こししている方がいらして、ちょっとのぞき見してみました。

Skeltia_vergber on the Webさんのブログ「杉田水脈著『「LGBT」支援の度が過ぎる』を全文書き起こす(転載歓迎)」

 

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何というか、悲しくなりますね。。。

ほんとは寝不足ぎみなので早く寝てしまいたいところですが、ちょっと書かずにはいられない。。

彼女が言うには、LGBTのLGB(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル)は趣味嗜好なので、T(トランスジェンダー)とは一線を画す、と。

「T」は所謂「性同一性障害」なのだから「T」への支援はいいのだけど、個人的趣味である「LGB」への支援は問題があるんだ、と。

 

。。。そうかなあ。。。

 

雌雄のある生物はほとんど「LGB」があるってテレビの特集でみたことあるぞ。

昆虫にも一定の数で「LGB」は存在するんだって。

 

性染色体XYだけで生物の性は決められている訳じゃないんだって。

 

何が言いたいかというと、「LGB」は、個人的趣味なんかじゃなく、生物の各個体が生まれながら持っている固有の「性」でしょ、ってこと。

 

確かに「男」「女」で二択にすれば社会も効率的に回すことができて便利なのだが、その二択に当てはまらない生まれながらの性的マイノリティーは確かに存在する。

 

ゲイの彼らに「女を好きになれ」、レズビアンの彼女らに「男を好きになれ」って言ったって無理でしょう。

 

私自身のジェンダーはおそらく標準的な「女」であるが、「女と恋愛しろ」と言われたら、はたして出来るだろうか?

「お前は我が家の第一子で産まれてきたのだから男として生きろ」というような、ベルばらみたいな社会であったら、「嫁をめとれ」と言われたらあきらめてそうするかな。。。そういう社会で生きていくしかなければ無理やり社会に合わせるしかないもの。

 

「LGBT」の人たちは昔からそうやって社会に無理やり合わせて生きてきたんじゃないのかな?

人権意識が成熟してきた現代になって、ようやくその抑圧から解き放たれつつあるのではないのかな?

 

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過去記事にも書いているが、うちの娘は自閉症で、さらに重い食物アレルギーがある。

私自身もパニック障害を長年こじらせている。

 

母子ともども障害者、患者というマイノリティーだ。

 

社会全体が少数派の自分たちに全部合わせろ、というのは無理がある、ということは百も承知だ。

 

だから、私たちマイノリティー側が普通の人々にこちらを理解していただき、少し配慮していただけるよう、そのコミュニケーション能力を磨くことは必須だと思っている。

 

例えば、パニック障害の私はカードを携帯している。

そのカードには、パニック障害が何であるかの説明と、

「発作はすぐにおさまるので救急車は呼ばないでほしい」「そっと電車から降ろしてほしい」「薬があるので飲めるよう手助けしてほしい」などと数パターンのカードがあり、声に出して言わなくても状況に応じてカードを提示して助けを求めることができる。

 

こうやってマイノリティーなりに共存できる方法を模索しているので、「LGBT」の人たちだって、今の社会が戸惑ったり困ったりしてしまわないよう、彼らなりのコミュニケーション方法を持っているはず、と思う。

 

だから「LGBT」を支援したり認めたりしたら一気に社会が混乱する、という杉田氏の論理は違うと思う。

 

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そして。。。

私が一番ショックだったのは、自民党の二階氏が「人それぞれ人生観がある」とスルーしたことだ。結局、自民党はこういった考えが幅を利かせているのか。。。

 

今回の杉田氏の発言は「LGB」を個人的趣味と誤解?曲解?している点だと思う。

「なぜ男と女、二つの性だけではいけないのでしょう」という発言からもわかるように、

人権にかかわる問題発言だとの認識はない様子だ、残念ながら。

 

記事の最後でこう言っている。

 

「「常識」や「普通であること」を見失っていく社会は「秩序」がなくなり、いずれ崩壊していくことにもなりかねません。私は日本をそうした社会にしたくありません。」

 

。。。。何を言っているのか意味が分かりません。

「普通」でいたくたって「普通」になれないのです。

だからマイノリティなのです。

 

一昨年に起きてしまった「やまゆりえん」の障害者無差別殺人の植松容疑者と本質は変わらない何かを感じてしまう。。。

 

それを正そうという自民党議員はいないのか?

ずっと自民を支持してきたけど、数年前に郵政反対委員を戻す戻さないのスッタモンダで、なんだかお涙人情劇場の末に戻すことにしちゃって、その時に、

「ふるっ!センスが古い!」と幻滅し、最近は消極的支持者になっていたが、

この杉田氏の件で、、、もう無理だ。。。と思った。

 

前に私の知り合いに「LGBTとやらは、アメリカの自由主義にかぶれた悪趣味のきわみだ」といったおじさんがいたけど、、、

「あなたこそ明治以降の西洋のキリスト教的思想にかぶれてますよね。昔々の日本はLもGもBもいたし、とりわけGの資料は多く残ってますけど」と言い返したかった。。。

 

そのおじさんくらい無知なのか、、、あの人らは。

自民には好きな議員もいるので、残念だ。。。

 

アメリカのトランプ大統領が就任時にバロンという参謀を置いたが、このバロン氏は強烈なレイシストで、過激な差別思想をもっている。

トランプはなんて野蛮な政権なんだとあのとき軽蔑したが、あろうことか、わが国、日本の与党にも同じように人権をないがしろにする思想が存在するとは。。。ショック極まりない。。。

 

どうか、議員の中から、批判の声が上がり、自浄作用が働くことを願います。