2021年3月:

子宮頸がんステージ4Aの告知

扁平上皮がん

膣、膀胱壁に浸潤

骨盤リンパ節に転移

 

2021年4〜5月:

化学療法(シスプラチン)

放射線療法(小線源療法 含む)

 

2021年4〜2023年3月:

治験(免疫療法・キイトルーダ or プラセボ)

 

2021年8月:

寛解 チョキ

 

現在、経過観察中

 

下矢印 2021年の備忘録 下矢印

 

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上差し  前回からの続きです

 

 

 

自分で決めたタイムリミットの20時になったので、病院へと向かいました。

この時点で、熱は39℃くらい。

 

夫の運転で、約30分後に病院へ到着。

 

コロナ禍の厳戒態勢で、基本、付き添いはNGだったのですが、

この時は、夫も一緒に待合室に入れることになりました。

 

 

緊急外来の待合室は、それなりに混雑していました。

 

受付で事情を説明。

 

抗がん剤治療中なので、ひょっとしたら優先してくれるかも、と、ちょっと期待していました。

でも、世の中そんなに甘くはなく、きっちりと順番通りに。

 

 

待つこと1時間強。

 

私の番になり、狭めの部屋に通され、看護師さんらしき人と面談をすることになりました。

50代と思しきベテラン風の女性。

 

どうもここで、入院させるかどうかのフィルターにかけるようです。

 

 

ところで、

 

この病院では、抗がん剤治療を受けるがん患者に、「パスポート」と呼ばれる "抗がん剤 記録手帳" が渡され、治療の際に持参することになっています。

 

「パスポート」は、銀行の通帳が二まわりほど大きくなったサイズ感で、

 

抗がん剤の日時、投与量、その時の血液検査の数値(ヘモグロビン、好中球、血小板)を記入します。

 

がん治療を始める前に、治験担当看護師から、

 

「このパスポートのことは、病院内では誰もが知っています。何かあった時は、どの科であっても、これを見せて下さいね。スムーズに事が運びますから。」

 

と、言われました。

 

 

なので、

私は着席するやいなや、

 

水戸黄門の格さんよろしく、ドヤ顔で「パスポート」をデデーンと差し出しました。

 

すると、目の前の看護師さん(らしき人)。

 

きょとんとして、

 

「何ですか、これ?」

って。(笑)

 

えっと、これはですねー、これこれこーで、うんぬんかんぬん、と説明。

 

 

「へぇ、こんなのあるんですねぇ。全然知らなかったわぁ。」

 

なんて言いながら、物珍しそうに、パスポートをパラパラとめくっています。

 

 

(って、おい、全然知らんかったんかい!)

 

ちょっとガックリ。

 

でも、ま、気を取り直して、

 

子宮頸がんであること

現在、抗がん剤・放射線治療中であること

39℃前後の熱が、朝からずっと続いていること

治療の副作用で、連日下痢をしていること

 

を伝えました。

 

簡単な問診の後、

体温、血圧、心拍数の測定。

 

 

そして、想像通りに、あっさりと入院することに決まりました。

 

 

付き添いの夫とは、ここでお別れです。

車を降りてから、ずっと持ってくれていた入院バッグを受け取りました。

 

 

面談した部屋には、出入り口が2つありました。

夫は、入ってきたドアから出て行き、私は、その真反対側に位置する別のドアから、入院する棟へと向かいました。

 

 

 

 

 

下差し  初めましてのご挨拶