2021年3月:
子宮頸がんステージ4Aの告知
扁平上皮がん
膣、膀胱壁に浸潤
骨盤リンパ節に転移
2021年4〜5月:
化学療法(シスプラチン)
放射線療法(小線源療法 含む)
2021年4〜2023年3月:
治験(免疫療法・キイトルーダ or プラセボ)
2021年8月:
寛解
現在、経過観察中
2021年の備忘録
*〜*〜*〜*〜*
がん専門薬剤師との電話面談の翌日。
治験担当看護師から電話があり、治験に関する説明を受けました。
治験対象の薬は、免疫療法で使われる免疫チェックポイント阻害薬。
免疫療法とは、
人間本来の持っている免疫の力を利用して、がんをやっつける治療法。
抗がん剤と違って、正常な細胞を攻撃する薬ではない。
免疫細胞を活性化させて、その力で、がん細胞に打撃を与える。
但し、免疫機能が働き過ぎることによって、副作用が生じるリスクがある。
とか何とか。
正直、何のこっちゃ、よくわかりませんでしたが、大人しく話を聞き続けました。
被験薬は、キイトルーダの商品名でおなじみの、ペンブロリズマブ。
今までのデータで高い効果が実証されているが、とても高額なため、(私の在住国では)未だ、国の承認が与えられていない。
現在、フェーズ3(最終段階)の参加者を募集中。
二重ブラインド法。
(本当の薬かプラセボ、どちらを投与しているか、医師、患者、その他関係者、誰にもわからない状態で行う方法)
治験の期間は、4年間。
うち最初の2年間が薬剤投与期間、残りの2年間は経過観察。
治験対象者は、定期的に、画像検査と生検を受けることになる。
、、、といった内容。
一通り説明の後、
「以上です。参加しますか?」
と、即答を求められました。
私の正直な気持ちとしては、
(治験に参加すると、その分、通院や検査の回数が増えるし、、、何か面倒くさいなぁ。)
がん告知後からは、"やりたくないことはしないで、ストレスフリーに生きよう" と、決めていたので、
はいはい、やります!と、飛びつくことができず。
ワンクッション置こうと、
「数日考えてから、回答してもいいですか?」
と訊いたところ、
看護師さんは、何を考えるんだ?と言いたげに、
「次回の治験スタートが、4月から。時間に余裕がないので、明後日までには返事を下さい。」
と、念を押されました。
とりあえず、電話を切り、、、
治験内容のメモを見直しました。
頭に浮かんできたのは、数日前の主治医との電話面談。
「先生としては、治験参加を勧めますか?」
との私の質問に、
「強く強く勧めます! あなたの場合は、やった方がいいと思いますね。失うものは何もないしね。」
って、言っていたっけ。
主治医は治験チームに名を連ねているそうだし、その点、心強くもある。。。
などと、つらつらと考え、、、
「やっぱり、面倒だなんて言っている場合じゃない。できることは全部やっておこう。その方が後悔がないはず。」
結局、翌日の朝一番に、「治験参加します」と、連絡をしました。