吃音症の50歳 男性です。
私は就職してから東北~東京~神奈川と移り住んでいます。
10年くらい前のことなので思い出しながら、、、
東京に転勤していから
「せっかく東京に住んだのだから思い切って吃音症の治療を受けてみよう」と思いました。
ネット検索して見つけたのが、
「国立障害者リハビリテーションセンター病院」でした。
埼玉県所沢市にあるのですが、家からは2時間程度と小旅行気分で通院しました。
最初に予約の電話をしたときから、初診まで3ヶ月程度あったと思います。
初めての受診だったので「もしかしたら、吃音が治るかも」という淡い期待を持っていました。
先生との問診中はなぜかあまりどもらないんです。
不思議ですね。
私が一番楽にしゃべれると思うのが、
「自分も吃音症です。どもってもいいから話してみて~」って言われる時だと思います。
まず、そんな状況ありませんが、
先生と話している時って、それに近いのかな~って思います。
でも、そこはベテランなので、タ行は見事に顔をゆがめて難発が発現します。
先生も「お~ 強いのが出たね!」と、、、
ちょっと試されたのが、
何か別のことに集中しながら言葉を発するという体験でした。
その時は、本を読みながら、突然質問されるというようなことだったかと。
そうするとどもらないんですよ。
一緒に同じ言葉を発してくれる人がいるとどもらないのと同じ原理かな~
その人の発声に集中しているのでどもらないのかな~と。
その後は、1ヶ月に1回程度、言語聴覚士の方とトレーニングを行いました。
家や通勤中に一生懸命練習しました。
ひとりでいる時は発声できても、人前で話すときは全く改善されないんです
先生も
「治療をするほど、発声に意識を強くもってしまい逆効果になることがある」と。
難しいですね!
先生から伺った話で今でも印象に残っているのは、
「人生、どもるより怖いことはたくさんある」
「どもるどもらないよりも、伝えたいことが伝わることが大事!」
です。
いつしか仕事の忙しさにより通院しなくなってしまいましたが、吃音症に向き合えた時間でした。
もちろん吃音症は治っていませんし、改善されてもいません。
しかし、
伝わったかどうかが大事!
これ大事!!