この記事にはNETFLIXオリジナルドラマ「さよならのつづき」のあらすじ、ネタバレが含まれています。
NETFLIXオリジナルドラマ「さよならのつづき」全8話視聴完了。
有村架純演じる菅原さえ子は、仕事がうまく行かなくて落ち込んでいるときに、生田斗真演じる中町雄介のピアノで励まされ、恋人に。
雄介は大好きな花火の演出でさえ子にプロポーズするため、バスで雪道を向かうが、雪崩に巻き込まれて命を落とす。
その心臓は、ドナーを求めていた坂口健太郎演じる成瀬和正に移植される。
成瀬は、移植後、弾いたことがなかったピアノが弾けたり、嫌いだったコーヒーが好きになったりと、嗜好が雄介に似てくる。
そしてさえ子と成瀬が出会う。
良くも悪くもNETFLIXオリジナルドラマだなーって感じ。
ピアノを思い出のモチーフにするのは「愛の不時着」だし、脚本や雰囲気づくりなど、まんまNETFLIXドラマ。
突然自分の前からいなくなってしまった雄介を求めるさえ子。
雄介の心臓を移植したことで、雄介の記憶がフラッシュバックしする成瀬。
成瀬に移植された心臓が雄介のものであることを知るさえ子と成瀬。
会いたかった雄介(の一部)が生きていることに感動し、成瀬と会い続けるさえ子。
一方、そのことを知ってしまう、中村ゆり演じる成瀬の妻、ミキ。
ミキは激しい嫉妬と嫌悪を抱き、さえ子に二度と会うなと詰め寄る。
しかし、運命につながれたふたりを引き裂くことはできなかった。
移植された心臓の調子が悪くなり、余命が少ないことを知ってしまう成瀬とミキ。
成瀬は最後に、生きている雄介の心臓の鼓動を聞かせるために、日本を去り、ハワイに行ったさえ子のもとへ。
さえ子は、ミキからの電話で、成瀬がまもなくそちらに行くこと、成瀬は元気にふるまうだろうが、もう先が無いことを告げる。
激しい運動は死に直結すると。
その次の年の秋、10月6日に成瀬はミキの実家のりんご農園で静かに息をひきとる。
ミキは翌年の10月6日からのりんごの収穫を手伝うために農園に来い、とさえ子を呼ぶ。
成瀬が亡くなったことを知らないさえ子は、なんで私なのか、意味は何なのかとミキに問う。
ミキは「私に借りのあるひと、絶対に借りを返さなくてはならないのはあなただから」と答える。
そのとき、さえ子はすべてを悟る。
ミキ「毎年お願いね、収穫」
さえ子「え?」
ミキ「会いたいから」
成瀬の命日である10月6日。
同時に成瀬に心臓を提供した雄介の残った身体も消滅する。
つまり、10月6日は成瀬と雄介が完全にこの世から消えてしまった日。
その日にミキはさえ子を呼び、お互いに愛したひとの話をするのだろう。
これから、ずっと。
女性の強さを深く感じた作品だった。
また、
有村架純(菅原さえ子)
生田斗真(中町雄介)
坂口健太郎(成瀬和正)
中村ゆり(成瀬ミキ)
4人全員がすばらしい演技を見せてくれた。
特に、中村ゆりの心の葛藤を表現する演技には心を打たれた。
先に書いた通り、良くも悪くもNETFLIX作品。
賛否両論出そうなドラマだけど、僕は佳作だと思った。