やっとこさロミジュリ覚書3回目です…

やっとこさじじいの最大の謎に触れられるよパトラッシュ…

 

なんでこいつは仮死薬なんて作ってたんや…

(ただの修道士のくせに!!)

 

今回はロレンスと仮死薬についての覚書です。

 

 

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えー(古畑調で)、

この謎を解く鍵は以外にも初めから登場しています。

ロレンスの記念すべき初登場シーンを振り返ってみましょう。

 

彼は夜明けとともに薬草採取のために登場、

植物相手に(もうすでにやばい)この世の善悪について説教をかまします。

季節は夏ですから、なかなかの早朝徘徊。

やってることは朝4時から野良仕事する田舎のじじいと変わりません。

 

そこに若いロミオがやってくるわけですから、

じじい的には、ラジオ体操すらめんどくさがる孫が早起きしてるなんて

不思議なこともあったもんだとなるわけです。

 

そこで彼がロミオの早起きの謎を解き明かさんと論ずる台詞の中に

こんな言葉があります。

「心配が寝ずの番をするのは老人の目だ」

 

そう、じじいが朝早いのは悩み事があるから

 

その悩みとは、ヴェローナの両家の諍いのことだというのも、

「うまくいけば家と家との恨みを真の愛に変えうるかもしれぬ」

という同じシーンの台詞から窺い知ることが出来ます。

 

(ちなみにこの言葉から、ヴェローナの街の病みも見えてくる。

若者が朝早くから徘徊し、老人が徹夜をするという逆転現象が起きている。)

 

 

ここから、じじいが何故かねてより眠り薬を研究していたかという謎に

 

両家の諍いを憂いて眠れなくなる

自分のために眠り薬の研究を始める

偶然?仮死薬が誕生

 

というひとつの過程の仮定ができると思うのです…!

 

 

☝このジュリ江、目がいってる…!

 

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余談ですが、この仮死薬くん、実際の公演でどこに隠し持ってるか問題に悩んだ覚えがあります。

結局、舞台から土壇場?(舞台下に演技スペースがあったんです)へ降りる階段の裏側にプリセットしておくことになったんですが、演出によって見比べてみるのも面白そう!

 

懐から出すのか、棚にしまってあるのか…どのタイミングでロレンスが仮死薬の存在を思いつくのかも変わるし、ロレンス自体の見方も変わるんじゃないでしょうか。

 

ロミジュリを観る機会があれば、ロレンスのお友達、仮死薬くんにも注目してみると楽しいかもしれません。