旦那さんのヒーロー伝説。


ケルンでの3日目は、午後から自由行動でした。


同じツアーに参加していた数名が「大聖堂の夜景写真を撮りたい」と言い。


ケルンに到着して以来、隙あらば散策に出かけてすっかり道に詳しくなっていた旦那さんが案内役をすることになりました。


夜10時でもまだ明るいドイツの夏なので、夜景を撮るには11時過ぎまで待たねばなりません。


なので皆で一緒に夕ご飯を食べることに。3組6名で中華料理屋へ行ったのですが、そこで出会った他の参加者のご夫婦も加わり、総勢8名で夜景見物へ。


旦那さんのガイドに従い、まず大聖堂の足元まで行き、それから橋を渡って川の反対側へ。


そのスポットは、ケルンを紹介するポスターや写真で必ずと言って良いほど撮影場所に選ばれる場所で。


「ああ、この構図、見たことある」と全員が納得。やはり夜景がとても綺麗に見えました。


お酒も入っていて、空気も温暖で、綺麗な夜景も見れて。楽しく会話しながら、旦那さんの案内が適格なことに誇らしく思いながら来た道を戻っていたのですが。


突然の雷雨が!!


ゲリラ豪雨と言うべき激しい雨に襲われ、必死で大聖堂近くにあったテントへ。

どうやらカフェのテラス席ならぬテント席みたいな感じで、丸テーブルと椅子がいくつか置いてありました。


それからしばらく待っていたのですが、いっこうに雨が弱まる気配はありません。


濡れた足元が冷えてきて、このままでは風邪をひいてしまう……と思ったので。


唯一折り畳み傘を持っていた私が、タクシーを呼びに行くことに。


ドイツでは流しのタクシーというものが無く、タクシーを捕まえるためには乗車場所まで行かねばなりません。


幸いにも、500mぐらい行ったところに乗車場があることを覚えていたのでそこへ向かったのですが。


私 「8人の日本人が、あっちで待ってる。タクシー2台回して下さい」
運転手「そっちは車の進入禁止場所だよ。だから無理だね」


と、すげなく断られシュンとしながら戻りました。


しかしやはり雨の勢いは弱まらず。時刻はすでに0時過ぎ。


すると今度は旦那さんが「俺が行ってくる」と傘を持って行きました。


待つことしばし。


なんと8人乗りワゴンの助手席に乗った旦那さんが登場したではありませんか!!


見事、大型タクシーを捕まえてきました。しかも車の進入禁止のところを走らせて。


全員から拍手喝采。皆で旦那さんの行動力を称えながら、無事にホテルへと帰ることが出来ました。


無理を聞いてくれた運転手さんにも少しだけチップを上乗せ。でも今思うと、もう少しあげても良かったかな…と、ちょっぴり後悔。


興奮冷めやらぬ面々と「お休みなさい」の挨拶を交わしながら部屋に戻り。


旦那さんに「私はタクシー断られたのに、どうやったの?」と聞いてみました。


すると、どうやら最初は日本人男性が1人と言うことで、陽気な片言で「日本人?」「本番?」「抜く?」とかジェスチャー混じりに言われたそうですが。
(ケルンは歓楽街が多いからなぁ……。売春も合法だし)


8人乗れるタクシーをあっちまで、と頼んだら、嫌そうな顔をしたそうで。


そしたら旦那さん、ただでさえ目力の強い顔をしているというのに、更に目力を込めて「いいから来い」と告げたそうです。


(ちなみに「いいから来い」は私の訳で、実際には「All you have to do is going that way.」と言ったとか)


我が夫ながらスゴイ男だ。(笑)


まあこのエピソードと、ドラゴンの丘でのエピソードのお陰で、うちの旦那様はすっかりヒーローになりました。


私にとっても、旦那さんの頼もしさを再確認できて、とても嬉しいハネムーンでしたw