・秋になると銀杏の京象嵌の帯留めを締めたくなります。
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目黒区・自由が丘・都立大学の着付け教室・関口加容子でございます。
こちらはなんでしょう?
京象嵌(きょうぞうがん)の帯留めです。
象嵌とは、工芸の装飾技法のことをいいます。
材料の表面を彫り、純金・純銀・漆を埋め込み、装飾をした帯留めです。
京都・中嶋象嵌さんのものです。
肥後象嵌、京象嵌、加賀象嵌の日本三代象嵌があります。
肥後象嵌のかんざし・手鏡は、若い時に頂いたものがありますので、とても身近でしたが、京象嵌は初めて身に付けます。
大きいものと小さいものがありましたが、中嶋象嵌さんのおかみさんに、
「お背が高いので、大きめのものがお似合いですよ。」
と言われて、大きい方をいただきました。
銀杏は、秋に使用するだけのものと思っていましたが、年中大丈夫とのこと。
夏には、青々とした葉が茂っていますものね。
確かにそうですが、秋になるとキラキラとしたこの象嵌を、大切に仕舞っている桐箱から取り出します。
私は、縞の赤い三部紐に合わせましょうか。
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