生まれてから今までもう何万回と言われている言葉があります。
「完璧を目指さなくていい」
「カンペキヲメザサナクテイイ」とカタカナの呪文くらいに言われてきたので
実はもう誰にどれだけ気持ちを込めて言われても全く私の心に浸透しない言葉となってしまいました。
完璧のライン、そして完璧じゃないけど許容されるラインというのは人それぞれ違います。
その為、「あなたの完璧と私の完璧は違いますよね」と感じてしまうのです。
そして何よりも「あなたは完璧を目指さなくてもいいの」という言い方は、「私は完璧にできるけどあなたはそこに至らなくてもいいのよ」というような若干の上から目線を感じます。
以前、バレエダンサーの熊川哲也さんがテレビで
「完璧な舞台などあり得ない」
ときっぱりと仰っていました。
熊川さんの舞台は美しく人々を感動させるバレエの世界を創り上げているので、私からするとそれこそ「完璧」そのものだと感じていました。
しかそれに反してご本人のストレートな言葉が凄く意外で印象的でした。
しかし同時に、「こんなに一流の人でも完璧はあり得ないと言っているんだから、
本当に完璧って相当難しい事んなんだな」
と、自然と肩の力が抜けたのを感じました。
ちなみに熊川さんはその後、
「完璧はあり得ないからこそ完璧に見えるような努力をする」という事をお話されていました。
目指す方向性が自己満足ではなく、「観客を魅了する」という外側に向く事で、結果的には大きな感動を与える事が出来るのだと思います。
今、目の前の人に本当に無理をさせたくないのであれば
「カンペキヲメザサナクテイイ」
ではなく
「完璧などあり得ない」
「私も頑張ってはみたけれど完璧は無理だとわかった」
というあなたの実体験を伝えてみてはいかがでしょうか?
その方がより相手に伝わり響いていくでしょう。
KITRI
完璧主義から抜け出したい!、○○せねば思考を辞めたい!
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