洋々 | kitotan~音の細道

kitotan~音の細道

~耳を澄ませば音の細道~
徒然にモノ書き&ピアノ弾き


月曜日、久々に都内まで行ってきた
電車を降りまずいつもの場所で一服

客もまばらでゆったりジャズが流れ
さっきまでの外の喧騒が嘘のようだ

どこであれ行く先々に自分の落ち着
ける居場所があるのは嬉しいものだ

そんななか、はて前にここへ来たの
はいつだったかと記憶を辿ってみる

するとあれは2人目の孫が生まれた
時だからもう5ヶ月近くも前になる

不調続きで籠ってたからどうやら余
計に時が経つのが早く感じるらしい




ということで今度はそこから娘の家
へと向かいその孫を抱っこしてみる

すると、おお、首も据わってさらに
目を動かしたり指で何かつかんだり

ズシッと重いし顔つきも人間らしく
なってずいぶん成長しているようだ

それにしてもこの劇的変化、同じ5
ヶ月でもこっちと……比べてどうする




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この日は朝から雨で空は見渡す限り
重苦しい雲にすっぽり覆われていた

隅田川からのスカイツリーも見えず
というよりまったく姿を消していて

4歳の孫は驚いて「あれ?ないよ、
どうしたの?」と盛んに訊いてくる

こういう時が困る、あれこれ説明し
てみるのだがキョトンとするばかり

大人ならいざ知らず初めてのことだ
からよっぽど不思議だったのだろう

そうかこうして体験を重ねて大人に
なる、これもやはり成長の過程か…




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この日は近くの小学校で演奏会があ
るというので孫達を連れ行ってみる

東京は街の密度が高く校舎に満足な
グラウンドがないのは知っていたが

会場の体育館を探すと別棟ではなく
なんと校舎の3階だったから驚いた

平面が無理なら立体、学校ですら土
地の高度利用を図るしかないらしい

出演はこの学校の金管バンド、長い
歴史があり全国大会の常連だという

背筋が伸びた制服姿がなんとも凛々
しくもう大人の雰囲気が漂っている

始まると楽器をよく鳴らしていてさ
まざま表情も豊かでなかなかの演奏

途中からこれも大人顔負けのダンサ
ーが加わって見事なパフォーマンス

雨メドレーでは「雨に唄えば」「虹
の彼方に」「シェルブールの雨傘」

個人の腕前もそうだが曲の構成など
も練り上げられたいい演奏会だった

6年生はもう卒業式を終えての出演
節目のいい思い出になることだろう

ということでこの日は久しぶりに会
った孫といいこの小学生たちといい

先が楽しみな子どもたちからいっぱ
い元気をもらうそんな一日となった