今回は最近のパチモノ発掘記録です
去年から今年にかけて発見した、あまり見かけないパチモノたちを紹介したいと思います
「wanna talk(ワナトーク) 怪獣消しゴム」
パチモノ:「パチ」「パチもん」などとも呼ばれる。的屋の用語由来の不思議な日本語
一般には 法的にも品質的にも「良くないモノ」だが、消しゴムに於いては「所詮ニセモノだけど、まあ これはこれで認める」という肯定的なニュアンスが少しだけ含まれているように思われる
割合としては少ないが集めている人もいるだろう
怪獣消しゴム全盛期には 多くのパチモノが平然と出回っていた。駄菓子屋やガチャガチャでは日常的に目にするものだった
もちろんこれらは違法(もしくはグレー)な品だったわけだが、今となっては さほどの問題はないし、当時のブームを伝える史料とも言える
パチモノは清濁の濁の部分で消しゴムの歴史を彩ったと言えるかもしれない
パチモノにもいろいろあって
パチモノには このタイプが一番多いが、もっと手の混んだものも・・・
魔改造された消しゴムは元ネタを知っている人には興味深いのではないかと思います
(^^;
こういったウルトラ怪獣のコピー品や改造品などは見ればすぐ正体(怪獣名)がわかるが、中には見たことのない正体不明な怪獣もある
これらは適当に作られたオリジナル怪獣ということも多いが、正体不明消しゴムをよく調べてみると思わぬ発見に繋がることがある
★パチとの遭遇
2019年の7月のある日、郊外のブックオフを歩き回っていて、とても気になるものを発見
それは特撮のコーナーやアニメのコーナーではなく、お店側もどう分類していいかわからないもののコーナーにあった↓
気になったのは青い謎の消しゴムである
ウルトラ怪獣やライダー怪人なら 見ればほぼわかるが、全く知らない謎消し
果たしてその正体は何だろう?
★正体を調べる
この謎消しには刻印はなかった
見た目でわからない以上、刻印が最も重要なヒントなのだがそれがない
もしもこれが適当に作られたオリジナル怪獣なら 正体も何も調べようがないが、これは違うと思う
体型や模様が あまりに具体的で細かい。明らかにモデルになった怪獣がいると見た
① まずはビジュアルの特徴からネットで検索する
「目が多い」「宇宙人」「怪人」などのワードで画像を探してみる
しかし目の多い敵キャラなど無数にいる
「パチ」「宇宙人」「消しゴム」などでも調べてみたが、これでも範囲が広すぎて正体には辿り着けなかった
② もう一つ気になる特徴として、怪獣消しゴムの中でもユルい造形のセアーズのものに作風が似ている↓
この謎消しもセアーズ製なのだろうか? それはさておき、 少なくともその同年代の特撮ヒーローものの可能性は高いだろう
ウルトラ怪獣やライダー怪人ではないので「ジャンボーグA 怪獣」「ライオン丸 怪人」「タイガーセブン 原人」など具体的に番組名を入れて検索するも、正体はわからず
待て待て。こう見えてロボットアニメの敵キャラというパターンもある。見てわからないパチモノの正体を突き止めるのは難しい
③ 70~80年代の特撮・アニメに詳しい友人たちに画像を送って聞いてみる。単なる迷惑かもしれない・・・ (半年ぶりの連絡がこれだったりする)
その中で小中と同級生だった特撮友達の一言がヒントになった↓
ケイブンシャの「全怪獣怪人大百科」という手が! 正体不明の怪獣怪人を調べるならこれが一番近道かもしれない
怪しいと思う特撮・アニメ番組の怪獣怪人を全て見ていく
果たしてこの謎消しは実在するキャラクター(のパチモノ)なのだろうか?
・・・ いた! こいつだ。突然正体が判明した
間違いない
早速画像を送った友人たちにその正体を報告する(迷惑その2)
正体がわかって良かったが、同時にこれは自分にとって重大な発見となった
これまでの調査では「シルバー仮面」のキャラクター消しゴムは見つかっていない。つまりこれは非公式ではあるが 唯一の「シルバー仮面 怪獣消しゴム」かもしれない のだ
しかもシルバー仮面の中でも有名なチグリス星人やフンドー星人ではなく、まさか最終回近くのマイナーなヤツとは・・・ そこがパチらしいけど
このバーナー星人、よくよく見ればネットで一山いくらで売っている中に混じっていることがあるので、欲しい方は是非画像を拡大して探してみて下さい。(ただしセアーズのザラブ星人はすごくシルエットが似ているので注意)
さらに・・・ 意識して探してみると、このセアーズ似のパチ消しには仲間と思われるものが多種見つかる。色々な番組のキャラクターが造形されているようだ。その中でも「魔神バンダー」はかなり高値で売られている(買われているかは別にして)
もちろんパチモノは他にも無数にある
この後、「シルバー仮面」以外にも公式には発売されてないはずの番組の消しゴムを続々発見
★ニューフェイスのパチモノたち
まずは東映ヒーローのもの
※画像は「全怪獣怪人大百科」より
次は巨大ヒーローのもの
刻印はないが実はパチではない。調べたらメガロマンのオモチャに入っていたオマケで正規品だった。ちなみに怪獣はこの2種類だけのようだ
メガロマンの消しゴムは「じん 男組」の刻印が入ったものが一般的だが、こちらは何故かテレビに登場しないオリジナル怪獣ばかり
刻印がある方がパチモノっぽいという珍しいパターンである
これはおそらく、ポリ人形から型を流用した消しゴム。薄っぺらい
「ジャイアントロボ」の怪獣消しゴムが存在するとは・・・!
この時代の特撮ものポリ人形は「マグマ大使」「キャプテンウルトラ」「怪獣王子」などは見かけるが、「ジャイアントロボ」は見たことがなかった
ということで、今回は自分的に歴史を変えた(?)消しゴムたちを紹介しました
もちろん元々知っていた人もいるはずで、限られた人だけは存在を知っているという意味では “発見” される前のシーラカンスのようでもある
パチモノは規模の大きくない企業がこっそり作ることが多かったので元々数は少ないし、ある地域でしか出回ってないものもある
つまり まだ発見されずに眠っている歴史的なパチモノに ある日突然出会うことがあるかもしれないのだ
未知のパチとの遭遇 ━━
パチモノは楽しい














