「お前の実況は、聞いてても何の役にも立たねぇよ!」

そんな競馬ファンの声を耳にし、自分の実況を見つめ直すことにしました。

正直大きなショックを受けました。

決して今の実況が完成形とは思っていないですし、まだまだ改善の余地は大いに残されていると思っていますが、実況を全否定されてしまったことでこれまで築き上げてきたものはなんだったのか、誤った方向に積み上げていたのかと自己嫌悪に陥りました。

自分の意図することがファンに伝わっていないという事実。
何が欠落しているのか?

この数日間考えまくりました。
悩みまくりました。


実況マイクの前に座れば、そのレースを自由に表現することが許されます。
どう喋ろうが自由なのです。
極端な話、馬を後ろから順番に紹介するなんて手法をとっても自由なわけです。

ただその実況は自分のための実況ではなく、ファンのためのアナウンスです。

与えられた自由の中で、ファンの方が聞いていてレースの展開をイメージしやすい実況を心掛けてきたつもりです。

ところが、そうは聞こえていないという事実。

何度も自分の実況したVTRを見直しました。

どう表現すればちゃんと伝わるのか?

正直、未だ「これか!」というのは分かりません。

実況をやりながら、今後気付く部分なのでしょうか?

それとも、もともと鈍感な性質なので、ずっと気づけない?つまりは素質がない?

もう色んなことを考えました。


でも答えが見つかりません。


いや、この仕事は答えがないんです(笑)

ない答えを探して模索してく仕事なんです!

そういう結論に達し、スッと胸のつかえが降りました。



そんなわけで、模索しながらやらせていただくので、ファンの皆様には大変なご不便ご迷惑をお掛けすると思います。
どうか温かい目で見守っていただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。