早朝の駅
アラフィフ女子4人集合~時間には正確
ローカル電車を待ちながら、ふと隣のNのキャリーを見た。
「まさかやけどさ~キー持ってるよね?」
彼女のキャリーは、キーロック式
子どもが小学生の時、修学旅行の準備説明会で先生が言っていた。
「キャリーケースの鍵を忘れないように!
以前、沖縄に着いたらキーを忘れてる子がいました~
たまたま同じキャリーの子がいて、鍵を借りたら開きました!」
地方都市。同じお店で同じものを買ったらしく、良いのか悪いのか鍵を試したら開いたという笑い話
いや、本来開いてはいけないと思うんだが・・・
で、そんな話を思い出したので
自称「天然です~」と言うNに念のため聞いてみた。
N「えっ❓・・・鍵❓」
・・・
N「えっ❓鍵なんてあるの❓」
えっ?
私「そのキャリー、ダイヤルじゃないやんな~鍵は?」
N「え?鍵なんて持ってないよ?」
私「どうやって鍵したん?」
N「鍵?鍵はしてないよ~」
とふつーに笑顔だった。
国内旅行、飛行機にも乗らないなら鍵をかけないことはふつー?!
キャリーには鍵をするもんだと思い込んでた
私の常識は、ふつーじゃなかったのかも・・・
そんな無意識の思い込みを疑うスタートでした。
面白いことに、5月の早朝はまだ肌寒さも残る頃なのにひとり半袖の生足ワンピース姿で登場した者もいた。
ちなみに私は長袖ブラウスに軽いカーディガンにチノパン
他のメンバーも長袖トレーナーとか長袖上着姿
「寒ない?」と聞いてみたら彼女、
「大丈夫~めっちゃ暑がりやし~寒くない寒くない~」
と、長袖なんて一枚も持ってきてないらしい
今から行くところは、香川からはだいぶ北になるんやけどさ~と思ったが、
余裕そうに笑っておったので放っておいた
アラフィフ女子が4人もいれば何とでもなるさ~という自由気ままな旅が始まったのです。
ただ幸か不幸か、3月に北陸新幹線が延長されたおかげで、1時間ごとに4回もJRを乗り継いでいかなくてはならないという、なんとも落ち着きのない往復となりました。
その途中の乗り換えの時、ホームに並んでサンダーバードを待ってたら
私たちよりもひと周り以上年上のお姉様方6~7人も並んでおられ
そのひとりの方が声をかけてくれました。
「どちらへ行かれるんですか~?」
うちの女子旅の会、約3名が誰とでもすぐ話ができるタイプ
で、「金沢です~」「私たちもそうです~」「どんな行程ですか~?」
とやりとりしてたら
「これ見てください~」と両面カラーの旅のしおりを見せてくれた
すかさずKが、「写真撮らせてもらっていいですか!」
Kは、日頃たくさんの人に接する仕事をしてるせいかこのセリフがすんなり出ることに感心
ここに載せて是非その素晴らしさをお披露目したいところですが
許可が無いので出来ないのが残念~
そりゃ~細かな3泊4日の行程と、訪れる場所の豆知識的情報まで紹介されてる楽しさ満載のカラフルなもので
「ツアーなんですか?」と聞いてみたら
「旅行仲間で、この人が作ってくれるの~」とお仲間の一人を紹介してくれた。
めっちゃアナログな我が女子旅の会からは考えられない
この旅のしおりを写真とイラスト入りでカラーで作りこむPC操作の腕前
そして、さらっと見ても公共交通機関では行けそうにない場所もあったので聞いてみたら、レンタカーなんだそう!
6~7人だったので、レンタカー2台なのか、ワンボックスタイプのレンタカーなのか、そこを聞く前に電車が来てしまいましたが、
うちのこのJRとホテルしか決めてないゆるゆる旅、緩すぎやしないかと笑ってしまうような出会いでした。
あの歳になって旅仲間で集まって、自分たちでレンタカー運転していきたいところに旅行することを楽しんでるなんて、なんか自分たちの未熟さを感じつつも
そんな仲間がいて、得意分野を活かして自由で~なんか希望が持てる出来事でした。
そんな元気なお姉さまを横目に、うちの女子旅の会はというと・・・
この後、単なる電車の乗り換えでうろたえたり
地下道の階段でいちいちエレベーターを探すという
小さな「え!?」が多発するのでした
それではまた、つづきます~