ノーベル文学賞を受賞した韓国の作家の作品、ということもあったが、この頃、「主義」というほどではないが、肉類が苦手になり避けるようになってきた。そんな折にこの書名を見て興味を持った。
 内容の一部はテレビや新聞で紹介されているが、菜食主義となった女性は孤立している。彼の国、というかこの小説に出てくる家庭はこんなにいろいろな肉を食卓に乗せ、冷蔵庫は肉で一杯。というのにいささかびっくりだ。
 読むにつれ過激な描写が多いことに抵抗を感じるようになってくる。
 最後は小鳥が餌食になる。
 この小説でいう菜食主義者とは、一体なんなのだろう。

 NHK NEWS WEBで「日本で広がる韓国文学 なぜ?芥川賞作家が語る魅力とは」という記事があった。(*1)
 興味深く読んだ。

 さて、あの、手に握られていた小鳥、小鳥も時には捕食者ではあろうが、それはさておき、小鳥は菜食を貫く孤独な主人公の女性、小鳥を襲ったのは多分猛禽類、それは肉食を強要する周りの親族を指しているのであろう。
 傷だらけの小鳥を見てそれは自分のようでもあり、愛おしかったのではないだろうか。掌中で供養していたのではなかろうか。
 すると、悲しい結末ではある。

 先日砥鹿神社にお参りしたら、風鈴がたくさんかかっていた。朝から暑い日差しだが、風が吹くと涼しい音色に気持ちが和らぐ。

*1 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250804/k10014884121000.html