どんだけ酷いのか観たい。映画会社アサイラムのサメ映画。 | コワれるまで ALLORA

どんだけ酷いのか観たい。映画会社アサイラムのサメ映画。

私、韓国映画は別にして、サメ映画が大好きなのです。

サメ映画の金字塔とも呼べるべき 『죠스( チョス)』(原題:Jaws 1975年)はもちろん、モンスターパニック映画として 海とサメが出てくる作品には外れは無いと思っています。

例えば、大ヒットした 『ロスト・バケーション』(原題:浅瀬 2(The Shallows)016年)はよかった。

海岸からたった200mという岩礁の上で、一人サメと闘う孤独な主人公はたくましかったです。

でもサメ映画の中には、とんでもねぇパチモンもあるのです。

“タコと合体したサメ” とか “悪魔が憑依したサメ”、“サメ男”(おいおい)、“ジュラシックなロストサメ”、“全長数百メートルのサメ”、“砂の中を泳ぐサメ”、“空飛ぶサメ”、“ロボットのサメ”、“月面に立つサメ人間兵士”・・・

「いい加減にしろよ」と思いますでしょう。

でも私は「サメが出てくる作品に外れは無い」を堅持していますから、「絶対に怪しい。パチモンだ」と気づいていても、レンタルショップの棚に手がすぅ~っと吸い込まれていくのです。

最近観たのが、『ダブルヘッド・ジョーズ 』(2012年)。
あぁ~、なんかもうB級の臭いプンプンですよね~。

水の抵抗が凄そうで、すごい泳ぎにくいフォルムです。
なぜ頭が2つなのかという説明はありません。

双頭サメも脅威だけど、登場人物らが避難した “孤島” が海に沈んでいくんですよ。

島が沈む地震でみんな揺れるんだけど、カメラを揺さぶっているのは丸わかり。
背景の樹木とか、平和そのものだもん。

みんなで教会に逃げ込んで、島が沈んだら(どんだけ早く沈むの?)浮いた教会の中にサメが泳ぎ入ってきて、みんなまた逃げて・・・

しょーもない、いや、面白い映画でした。

ちなみにこれはシリーズになり、続編が作られるにつれて頭の数が増えていくそうです。

今のところ最新作は『シックスヘッド・ジョーズ』だとか。
企画の方向性を、そっちの方に振るの?

この『ダブルヘッド・ジョーズ』を製作した会社は、米国カリフォルニア州のアサイラムという悪名高い制作・配給会社です。

このアサイラム、大手映画会社が作ったヒット・タイトルに便乗し、パクり、粗悪なパチモンを低予算・短期間で作って配給するという とんでもない会社です。

ところが、この会社から(怪しげな)新作が出るたびに、作品を酷評したいヤツらが群がって映画館に行くことにより、けっこう興行的に成り立っているとか。

私も、騙されるとわかっていて駅売り日刊紙を買う昭和のサラリーマンのように、分かっているけど観てしまうのです。

いや、どれほどひどいのか、ぜひ観てみたいのです。