『レッド・バロン』懐い! 映画 『BRAVE STORM ブレイブストーム』① | コワれるまで ALLORA

『レッド・バロン』懐い! 映画 『BRAVE STORM ブレイブストーム』①

でたーっ
実写版の “スーパーロボット レッド・バロン”。

これは日本の特撮映画『BRAVE STORM ブレイブストーム』(2017年) で実現された、昭和の特撮TV番組 『スーパーロボット レッドバロン』(1973年)のリブートです。

ついでに、この映画は『レッドバロン』のちょっと前に放送された 『シルバー仮面』(1971年)もダブルリブート。


私はリアルタイムでTV観てましたが、それにしても何をリブートするって、『マッハ・バロン』と『シルバー仮面』とは・・・
どっちも渋い作品ですねーっ。

で、2つのヒーローをひとつのストーリーとしてまとめるため、作品の世界観はオリジナルとは違うものになっています。

それでもシルバー仮面は、オリジナルの「父の遺志で弟妹たちの一人がスーツ変身する」という設定をなんとなく踏襲。

でも、そもそもTV版の「宇宙征服ができてしまうほどのスゴいロケットを発明した父」という設定はリアル感無さ過ぎか、映画版では「西暦2050年に巨大ロボットを設計して、タイムトラベルして2018年に降り立った弟妹」という感じ。

SF映画なのだから、タイムトラベルとか荒唐無稽なものが出てきても構わないのだけど、やっぱりTV版と同様 「ちょっと強いだけの等身大ヒーロー。必殺技無し」 というのは地味過ぎます。

逆に、ブラック
(プルレク)
바론
(パロン)
래드
(レドゥ)
바론
(パロン)
の、巨大
(コデ)
로봇
(ロボッ)
どうしの戦闘シ( チョントゥ)ーンはよかったっ ビックリマーク

米映画『トランスフォーマー』シリーズほど ぐっちゃぐちゃじゃなくて、「あ~。各関節やら、きっちり稼働してるな~」と思いました。

造形はかなり変わっているけど、ちゃんとレッドバロンだったというのがうれしかったです。

それにしても、何でレッドバロン ・・・
もっと一世風靡した、人気のある巨大ロボットヒーローもあったでしょうに。

その理由は、この映画は「宣弘社」というTV番組制作会社の関連企業の持ち込み企画によるものだったからです。

この会社は、私たちオタクにとっては有名な製作会社です。

宣弘社は古くから『月光仮面』(1958年)とか『光速エスパー』(1967年) とかを手掛けてきた老舗プロダクションです。

ですが70年代以降の特撮ヒーローTV番組が花開いた時期、残念ながら宣弘社が手掛けた作品というと『レッドバロン』・『シルバー仮面』・『アイアンキング』の3作だけ。

いや~、全部懐
( なつ)
いけど、マイナーなものばっかじゃん。

ちなみに本作の最後に、予告のようにワンカット、レッドバロンよりも明らかにスマートな、謎の赤ロボットがチラッと映ります。

これって、『霧~の~、中~から~、アイアンキングぅ~』でしょうね。

絶対にマッハバロンじゃないだろうなぁ。
マッハバロンだったら嬉しいけど。



話がオタク過ぎ~