映画とかドラマとか、自分の記録程度に書き付けています。
愛機 KENWOOD の 98年製ALLORA、コワレるまで使い続けまーす。
なお、このブログはPC画面用に横幅420ドットで作っていますので、スマホで見ると色々おかしいかもしれません。
副題が作品をダメにした、邦画 『事故物件ゾク 恐い間取り』
「この季節にホラー観るか
」
と罵られそうですが、何となく手に取ったのが、レンタル店 新作コーナーの
『事故物件ゾク 恐い間取り』(2025年)。
2024年にヒットしたホラー映画『変な家』を観ようとして、タイトルが思い出せず、「間取りがどうとか」と類推しつつ選びました。
大失敗
だいたい、パッケージの ニコニコ ほのぼのとした雰囲気が「ホラー映画にしては変だ」と感じてはいたのですが、その予感が的中。
主人公が4つの事故物件を巡るだけの単純なオムニバス。
その、どの物件で出てくる幽霊みたいなのが悉く、登場の仕方やビジュアルなど ピクリとも驚けず、ホラー映画としての醍醐味は限りなく0。
主要な登場人物も、男の方はなんだかあんまり感情表現の下手そうな男優のキャスティング。
この青年の演技は最初から最後まで中途半端で、感情移入ができませんでした。
まぁ、キャストの人気で客を寄せる作品はあまり好きではないので、それはそれで作品重視でよい・・・と思ったら、後で著名アイドルグループのメンバーだと知って、な~んだ、とため息。
女の子(畑芽育)は可愛かったけど、こちらは演出がよくなかったか、最後の重要なエピソードでいまいちでした。

でも私思うに、アイドル俳優よりも、もっとキャラの濃い人、例えばお笑い芸人とか、そういうビジュに媚びを売らない人の方が、より感情豊かなドラマになったのではないか、と思います。

この作品の最大の間違いは、副題の『恐い間取り』。
ストーリーに “間取り” は関係ないのです
“怖” くもない。
つまり本作は、『事故物件 恐い間取り』(2020年)や『変な家』(2024年)の人気にあやかろうとした、悪名高き “The Asylum” 商法作品なのです。
その副題をやめて、事故物件・・・というか、成仏しきれなかった幽霊の憑いている部屋巡りみたいなタイトルにすればよかったと思います。
PR方法も、ホラー色よりも心霊系にシフトして、それを巡りながら近しい女性との縁を深めていくヒューマンドラマ・・・そこまで深堀り出来るかどうかは脚本と演出次第でしょうけど、そこそこ作品もダレず飽きずに見続けられるものだったから、もったいない。
伏線もよかったです。
名優 吉田鋼太郎も、最初はウザかったけど、最後のエピソードで納得。
いい話のはずが、売りたさ根性で駄作というレッテルを貼られてしまった、残念な作品でした。
と罵られそうですが、何となく手に取ったのが、レンタル店 新作コーナーの
2024年にヒットしたホラー映画『変な家』を観ようとして、タイトルが思い出せず、「間取りがどうとか」と類推しつつ選びました。

大失敗
だいたい、パッケージの ニコニコ ほのぼのとした雰囲気が「ホラー映画にしては変だ」と感じてはいたのですが、その予感が的中。
主人公が4つの事故物件を巡るだけの単純なオムニバス。
その、どの物件で出てくる幽霊みたいなのが悉く、登場の仕方やビジュアルなど ピクリとも驚けず、ホラー映画としての醍醐味は限りなく0。
主要な登場人物も、男の方はなんだかあんまり感情表現の下手そうな男優のキャスティング。
この青年の演技は最初から最後まで中途半端で、感情移入ができませんでした。
まぁ、キャストの人気で客を寄せる作品はあまり好きではないので、それはそれで作品重視でよい・・・と思ったら、後で著名アイドルグループのメンバーだと知って、な~んだ、とため息。
女の子(畑芽育)は可愛かったけど、こちらは演出がよくなかったか、最後の重要なエピソードでいまいちでした。

でも私思うに、アイドル俳優よりも、もっとキャラの濃い人、例えばお笑い芸人とか、そういうビジュに媚びを売らない人の方が、より感情豊かなドラマになったのではないか、と思います。
この作品の最大の間違いは、副題の『恐い間取り』。
ストーリーに “間取り” は関係ないのです
“怖” くもない。
つまり本作は、『事故物件 恐い間取り』(2020年)や『変な家』(2024年)の人気にあやかろうとした、悪名高き “The Asylum” 商法作品なのです。
その副題をやめて、事故物件・・・というか、成仏しきれなかった幽霊の憑いている部屋巡りみたいなタイトルにすればよかったと思います。
PR方法も、ホラー色よりも心霊系にシフトして、それを巡りながら近しい女性との縁を深めていくヒューマンドラマ・・・そこまで深堀り出来るかどうかは脚本と演出次第でしょうけど、そこそこ作品もダレず飽きずに見続けられるものだったから、もったいない。
伏線もよかったです。
名優 吉田鋼太郎も、最初はウザかったけど、最後のエピソードで納得。
いい話のはずが、売りたさ根性で駄作というレッテルを貼られてしまった、残念な作品でした。
懐旧感あふれる、映画 『宇宙人東京に現わる』
角川映画の YOUTUBEチャンネル「角川シネマコレクション」が2週間限定で、大映(現:角川映画)の空想特撮映画、映画のポスターやタイトルの雰囲気は “宇宙人が地球侵略のために襲来する映画” なんですが、実は核実験に汚れゆく地球を助けようとする、☆形宇宙人のお話。
文句なく、私的殿堂「生きているうちに一度は観ておきたい旧作映画」に入れるべき、秀作です。
何と言っても、時代背景がいいですね~。
1956年
総天然色のSF映画としては、
私がこの世に生を受けるちょっと前の時代が、スクリーン全体に描かれて、超ノスタルジック
もしかするとこの映画の魅力は、ストーリーや特撮技術や俳優陣よりも、高度経済成長が始まろうとする昭和中期の光景が映像として残されていることではないでしょうか。

レトロな看板のコレクターはけっこういらっしゃるようですが、当時は外ロケで当たり前に見られたお酒屋さんの店先です。

路地は飲み屋の街灯ばかり。
この賑わいあふれる猥雑な光景はあまり記憶にありません。
東京はこんなだったのでしょうか。
もしかするとセットかも・・・

上の画像の洋装の女性が、自宅に帰ると和服に着替えます。
こういう時代でした。

当時の若者の人気レジャーは、ピクニック。
ラジオがナウいです。

クラシックカーがバンバン登場します。
とても嬉しい映画でした。
『チャングム』 から 『チャングムの末裔』へ
テレ東系ローカル地上波局で毎日放送されていた
『宮廷女官チャングムの誓い』(原題:大長今 2003年)が、最終回を終えました。
男尊女卑の封建的制度下、数々の困難を経て朝鮮最高の医師となったひとりの女性の生涯を描いたドラマで、終盤の視聴率は常時 50%越えだったそうです。
最終話。
夫となった同副承旨ミン・ジョンホ(チ・ジニ)から「人の身体に刃物を当ててはいけない。この国では早過ぎる。約束しなさい」と何回言われても、「できません」と笑って返すソ・ジャングム(イ・ヨンエ)。
旅の途中の洞窟で難産の女性を発見したチャングムは、夫を説き伏せて帝王切開手術を敢行しました。

「ちゃんとできました。なのになぜダメだと?」
感動のラストシーンでした。
やっぱり、いいですね~。
1話40数分にカットされた編集版とはいえ、感動する度合いは全く損なわれていないと感じます。
突然飛び込み営業で来られ
「フレッツ光とあんまり月額は変わらないけど、テレ東系ローカル地上波局が映りますよ」
と勧めてくれたケーブルテレビの営業マンさん、ありがとう。
実は私、『チャングム』を観ている途中から、
『チャングムの末裔』(原題:大長今が見ている 2018年)を観始めました。
注目女優は
『アチアラの秘密』(原題:村 ~アチアラの秘密~ 2015年)のイ・ヨルム。

イ・ヨルムは好演しているのですが、ドラマそのものが超~ぬるくて
もう5話目で心が折れかかっているところです 
そんななか、テレ東系ローカル地上波局での、『チャングム』の次のドラマはなんと『100日の郎君様』(2018年)とアナウンスされました
カット版だけど、これは絶対に見るぞーっ。
(『末裔』、どうしようかな・・・)
男尊女卑の封建的制度下、数々の困難を経て朝鮮最高の医師となったひとりの女性の生涯を描いたドラマで、終盤の視聴率は常時 50%越えだったそうです。
最終話。
夫となった同副承旨ミン・ジョンホ(チ・ジニ)から「人の身体に刃物を当ててはいけない。この国では早過ぎる。約束しなさい」と何回言われても、「できません」と笑って返すソ・ジャングム(イ・ヨンエ)。
旅の途中の洞窟で難産の女性を発見したチャングムは、夫を説き伏せて帝王切開手術を敢行しました。

「ちゃんとできました。なのになぜダメだと?」
感動のラストシーンでした。
やっぱり、いいですね~。
1話40数分にカットされた編集版とはいえ、感動する度合いは全く損なわれていないと感じます。
突然飛び込み営業で来られ
「フレッツ光とあんまり月額は変わらないけど、テレ東系ローカル地上波局が映りますよ」
と勧めてくれたケーブルテレビの営業マンさん、ありがとう。
実は私、『チャングム』を観ている途中から、
注目女優は

イ・ヨルムは好演しているのですが、ドラマそのものが超~ぬるくて
そんななか、テレ東系ローカル地上波局での、『チャングム』の次のドラマはなんと『100日の郎君様』(2018年)とアナウンスされました
カット版だけど、これは絶対に見るぞーっ。
(『末裔』、どうしようかな・・・)
皆それぞれに大望あり。 『大望』③

だいぶ、このブログを放っておいてしまいました。
なんか、内容を忘れてしまったところもありますが、でも第16話、主人公ムヨン(名前を捨てる前の本名 パク・チェヨン 演:チャン・ヒョク)がついに井戸を掘り当てた場面は感動的でした
本作の登場人物は皆、大小の差こそあれ、心に “大望” を抱いています。
毒をもって王の座を手に入れた錦坪大君(チョン・ソンモ)。
彼の大望は王となることで終わるのではなく、王となって改めて李씨朝鮮の国力の弱さを実感し、彼なりに何とかしなければ、と考えるのでした。
それは、彼が部下たちに吐いた言葉に表われます。

「こんな小さな国なのに官職が多すぎる。判事や府事だのは、もらった俸禄に見合う仕事をしておるのか」
「20万だ。20万・・・。どう考えても20万の兵力が必要だ。武器も、錆びついた銃や剣ではだめだ。兵士に銃を与えて訓練せねば。大砲に特化した軍も必要。軍馬も要る。朝鮮は騎馬民族なのに、馬はどこへ消えたのだ。名馬どころか農耕馬すら見当たらん」
しかしその政策の方向性は
「軍備には金が要る。金が必要なのだ」
と、清国から安い物品を大量に輸入して国内販売する施策を進めます。
その結果、国内の製造業が不振に陥っていくのです。
平民として生きていこうとしたソミョン世子(チョ・ヒョンジェ)は、「やはり王となって民を救う」と決心します。

チョ・ヒョンジェはこの先、
『薯童謠』(2005年)など、色々な作品で主役級の役柄にキャスティングされていきます。ムヨンの生母プニ(チョ・ミンス)はムヨンを柳씨夫人(キョン・ミリ)に託し、名をタンエと変え、大望も持たぬまま 機密情報を扱う諜報屋として大成します。

赤子のムヨンをとり上げた剣士イ・ス(パク・ジョンハク)に再会してムヨンの消息を知ると、持てる財力と兵力で、ムヨンを支援します。
チョ・ミンスって存在感がすごくて、よく見かける女優さんだと思っていたのですが、意外なことに調べても私が知る作品は少なかったです。

強いて言えば、
『砂時間』(1995年)くらいでしょうか。(若いなぁ)
この人、巫堂役が絶対似合いそうなんだけど・・・
本稿最後の “大望” の持ち主は、「こんな役で出ているの」とビックリするような女優さん。

商人チェ・ソンチェ(パク・ヨンギュ)の娘なのですが、商団の誰もが彼女のことを男だと思っています。
それほど男勝りのチェ・トンヒがムヨンと関わっていくうちに、いつしかムヨンへの恋心が芽生えます。
でも、それをぐっと飲みこんで、クールな友人のふりを続ける・・・そのトンヒ役を演じているのが、ソン・イェジン
恋と殺人に狂うシヨン。『大望』②
今から20年以上も前の韓国ドラマを観終えました。前項にも書きましたが、時代劇なので古さは全く感じません。
演出技術が熟していないためか、少し粗削りでテンポの悪いカット割りが観られますが、
“武闘派時代劇” という触れ込みのとおり、CGを用いないワイヤーアクションなどはスピーディで圧巻
観せどころ要素も多く、とても楽しめる作品でした。
当時は若手俳優を起用していただけでしょうけど、今観ると凄いスター達が共演しています。
例えば、本作の冒頭第1話と第2話。
主要な4人の登場人物の出会いが描かれます。
豪商パク・フィチャン(パク・サンウォン)の次男で主人公のパク・チェヨン(子役:メン・セチャン)と、漢城判尹(今日のソウル特別市長)ユン・インボ(キム・ビョンギ)の一人娘ユン・ヨジン(子役:カン・ボギョン)との淡い出会い。
この2人は成長して、キャスィングはチャン・ヒョクとイ・ヨウォンとなります
豪華ですねぇ。

イ・ヨウォン、若いっ
もう一組、フィチャンの長男パク・シヨンが「弟子になりたい」と請う、中国武術の旅芸人タン・カチョン(チョン・ソギョン)。
彼の娘タン・ジャヨン(子役:キム・ジユ)は、シヨンに魅かれますが、ドラマの最後まで自分の恋心をシヨンに明かしませんでした。

シヨンの少年時代を演じたのが、なんとチャン・グンソク。
幼いっす。
少年シヨンは、商人としての父に従いつつも、純粋に “強さ” を希求して、タン父娘から武術を学び、成長していきます。
このパク・シヨンという男の苦悩の生きざまが、本作のひとつの要となっていきます。
長じてシヨン(ハン・ジェソク)は、何の “大望” も抱けないままに、父親の指示で権力に近づいていきます。
ある日、ジャヨン(ユソン)と街を歩いていたシヨンは、黒笠の剣士イ・ス(パク・ジョンハク)と出会います。

ひたすら強くなりたいだけのシヨン、今度はイ・スから剣術を学んでいきます。
一方で、シヨンへの父親からの指示は過酷で、現王の弟クンピョン大君に取り入るため、幼馴染のジャヨンを賊に扮装させ、あげく背中に剣を投げつけざるを得ない状況に陥ります。

こうして人を殺めていくうちに、シヨンは感情を動かすことなく殺人ができる化物となっていくのです。
そんななか、シヨンは義弟チェヨンに恋するヨジンに出会い、彼女の凛とした振る舞いに恋(横恋慕)してしまい、初めて “望み” を抱きます。
「彼女となら人間に戻れるかも」
以降、彼の行動の全ては、ヨジンを自分のものにするという目的のためのものになりました。
ただひたすら殺戮とヨジンへの慕情に突き進んで行く彼の、剣を止められるものは誰もおらず、ドラマはクライマックスを迎えます。
ドラマが進むにつれ、顔つきがどんどん人間離れしていくパク・シヨン。
なんか衣装も中国風になっていきます。

この、破壊神シヨンを演じたのが、ハン・ジェソク。
ハン・ジェソクといえば、
『キムチ ~不朽の名作~』(原題:不朽の名作 2012年)や
『キム・マンドク 〜美しき伝説の商人~』(原題:巨商 金萬徳 2010年)などで主人公を務める二枚目俳優です。
さて、本稿最後に記するのは、タン・ジャヨンを演じた女優ユソン。

芸人時代は中国衣装でしたが、ムヨン(名前を捨てる前の本名 パク・チェヨン)らと行動を共にするうちに、忍び装束みたいになっていきます。
ユソン、キリリとした かっこいい女優さんです。
この人は
『お願い、キャプテン』(2012年)とか
『テロワール』(原題:떼루아 2008年)に出ていました。