那須町などでつくる那須岳火山防災協議会は三十日、那須岳の噴火警戒レベルが4(避難準備)に引き上げられたとの想定で、入山規制の確認や小学生の避難中絶薬といった防災訓練を実施した。専門家の講演会を聞きに来た住民らも含め、四百人以上が参加した。

 訓練では、那須岳で断続的な噴火が観測され、ごく小規模な火砕流が発生して警戒レベルが引き上げられたと想定した。町立那須小学校の児童約三十人は防災頭巾とマスクを着用し、教職員とともに車で避難所へ移動。迎えに来た保護者へ引き渡された。

 那須岳が最後に噴火したのは一九六三年。訓練に参加した宇都宮大の中村洋一名誉教授(火山学)は「噴火の予知は非常に難しい。いつ起きてもおかしくないという観点を専門家や行政、観光客が持っておくことが減災につながる」と話した。

 参加者は訓練冒頭、草津白根山噴火による犠牲者に黙とうをささげた。魔根金虫草