父の死から今年8月でまる3年。
今日は墓参りに行ってきました。


父は母のことが大好きでした。
子供3人に平等に愛情を注いでくれました。
子供からとても尊敬されるお父さんでした。
太い指で細かい工芸品を器用に作っていました。

優しく、情が厚く、頑固で
家族と仕事に人生の全てをかけた人でした。



20歳で実家から逃げるように結婚した私は
実家での暮らしより楽だと思ってた新婚生活で
かえって実家の問題に向き合うことになり
心のバランスを崩して病んでいきました。

向きあい、乗り越えていなかったら
私も子供達に同じ辛い思いをさせていましたが。

乗り越えるのに約10年はかかりました。

心療内科に通い、薬を飲んで
カウンセリングを受け。

死んでやろうと何度も思いましたが、死ぬまでの過程が怖く、チキンでw
どうせ生きていかなきゃいけないなら、こんな苦しいままは嫌だと
やっと過去は過去と、すべてを受け入れ、許し
”これからの人生”を歩む決意をしました。

そして、だいぶ立ち直ってきた頃
父の伝統工芸の仕事を手伝うようになりました。
27歳の頃だったと思います。



仕事を手伝うようになる少し前に
父は心筋梗塞を起こしました。
しかも二度目。
一度目は二度目の約10年前に起こしており
心筋梗塞だと思わずに放置してたようです。

父が言うには

「1週間寝てたら治った。」

そんなアホな!叫び

そして二度目も

「寝たら治る!」爆弾

と言い張って何日も放置。

いやーもう超スペシャルウルトラ頑固でw

ところが一度目の心筋梗塞ですでにダメージ受けてた心臓が
とうとうノックダウン寸前だったので
肺に血液が溜まり、呼吸も困難な状態が続き、たまらずギブアップして大病院へ。
集中治療室で治療を受けました。

心筋梗塞を二度も放置なんて、珍しいケースなんで
バイパス手術には研修医など、たくさんの見物人がいたそうです。

何とか奇跡的に生還した父ですが
「10年もつかわかりません。」
と主治医の先生から言われた通り。

1年、また1年
ガクン、ガクンと心臓が弱り
最後は1日寝てばかりいて
起きている時もしんどそうで
少し動くと息を切らして
それでも仕事に執着しながら
家族との別れの予感に孤独を感じながら弱っていき。

ある朝、眠ったまま目を覚ましませんでした。

私は前日に、電話で話して
一緒に仕事をしてた父の弟、叔父は前日の夕方に仕事場で父に会ってました。
私の上の弟は前日、実家で夕飯を食べ、自分の部屋でゆっくりして
家に帰る前に、お風呂から上がってきた父と短い会話をしたそうです。
母は前日の夕飯以降、父に会っていません。
夫婦別室、しかも母は離れの家で寝ていて
朝は父の様子を見ずに清掃の仕事へ行き。
帰ってきた時に、用意してあった朝食が食べてなかったので
やっと父の異変に気づき、私に電話してきました。

「えらいこっちゃ、お父さんが冷たくなってはる!!」

もう、何というか。
結論から言われた感じで、びっくりはするけど
もうできることが何もない、諦めるしかなくて

「そら、もーあかんわ。死んでもーてるがな。」

と淡々と母に返しましたヨ。

実家には警察がきて
家中を捜査され
父は検視のため、黒い袋に入れられて
警察に連れて行かれました…

それからはもうドタバタ。
葬式の準備、検視の結果を聞きに警察に行き、お通夜、葬式。法事続きの中
倒れかけの会社を立て直すため、ひたすら仕事、仕事。
ありがたいことにふさぎ込んでる余裕もありませんでした。
おかげ様で、給料も出なかった会社でしたが、給料が出るようになりましたw

自分が人生をかけ、築いてきた仕事を、何とか未来に残したいと
末っ子で独身の弟を孤独にさせたくないと
私に涙ながらに訴えた父の願いを叶えたい。

しかし、だんだん息子の子育てが大変になってきて
もう1年近く、仕事が二の次になってしまってます…

何気に近頃売れが悪く、ピンチです。
どうなることやら…



「うさぎをモデル(仕事の)にするから、飼ってくれるかー?」
と私にうさぎを飼わせたり。
「時々見にくるから育てて。」
と鉢植えの花を育てさせたり。
そんな口実を作って、結婚した私が元気にやってるか確認に来た父。

心療内科、カウンセリングに通うデリケートな私に
「情けない!」と言い放った父。

たまには喧嘩もした…

休日も仕事でいない、うちの相棒に変わって
子供達を連れ出し、いろんな体験、経験をさせてくれた父。

予定よりかなり早く
残して逝かなければいけない
家族が心配で
仕事が心配で
でも自分の体はもうボロボロで
鬱になって、気分が上ったり下がったりだった父。

今日が最後かもしれないと思いながら
「また明日ね!」
と明日も父と過ごせることを願い、別れた日々。

いろいろあった。
父との全てが愛おしい思い出です。