続 純粋すぎる女 みゆき


みゆきがあきらとの連絡を絶ってから数週間が過ぎた時、みゆきからメールが来たの。

たまは涙が止まらなかったわ・・


『たまさん、私ね、彼と連絡を絶ったこの時間にいろんなこと考えたんです。彼との付き合いはもう10数年になるけど、その間本当に色んなことがあったんです。楽しかったことももちろんありました。喧嘩したことも。恋人より友達としての付き合いの方が長いけど、一緒に出かけたり、映画見たり、ご飯食べたり。。お互いのそれぞれの恋の相談したり・・・。

そんな時間を過ごしていく中で、私の中で彼はとっても大切な人になったんです。

好きな人・・とかそんな話ではなくて、家族に近いような大切な人。誰よりも幸せになって欲しい人だったんです。

実はこの前の飲み会の時、彼女とうまくいってない話を聞かされて私すごくショックだったんです。

数年ぶりに彼に会って、幸せに暮らしていることを想像していたのに・・・

なんでそんな思いしてるの!?って思ったら“私だったらこんな思いさせないのに・・”なんて思っちゃって。彼のそばに居たい!って昔、描いてた気持ちが自分でも驚くくらい湧き上がってきて、止められなかった。

実は、ほんの少しは彼も同じ気持ちあるかな?なんて期待したりもしちゃって・・。

だから“今度出かけよう!”っていう言葉が嬉しくて・・思い切って誘ったディズニー。

彼も“いいね!!行こう!”って言ってくれたけど、本当はその時すでになんとなく行けずに終わるような予感はしてたんです。でも信じたかった。。

彼からの連絡を待っている間、1日1日不安は募ったけど、“予定を調整してくれてるんだ!きっとそうだ!”って思うようにして・・。

でも、結局“忙しくて”と断りの連絡が来たとき、ショックというより“やっぱりね”って言う気持ちが勝ってたんです。

だから“ディズニーは無理だけど夕食食べに行こう!”って言われたとき、行きたくないな。。って実は思って。

たまさん、私だってもういい歳ですよ。“忙しい”が口実ってことくらい分かってました。

最初は確かに“いいね!ディズニー!!”なんて思ったのかもしれないですね。でも時間が経つに連れて、いろんなことが面倒になったんだと思います。

“彼女に言わなきゃいけない言い訳”“私に費やす時間”“かかるであろうお金”いろんな事考えたら行く気が失せたんでしょうね(笑)

でも、一応長い付き合いの友達だし、ただ断るのも気が引けて、ご飯に誘ったんだと思います。

そんな彼の気持ちが見えた気がしたから、形だけのディナーなんて行きたくない!って思ったんだけど、心の奥の奥にあった“本当に忙しいのかも・・”って言う彼を信じたい気持ちに賭けてみたかったのと、これを行かなかったらもう二度と会えなくなる予感がして行くことにしたんです。

でも、行ってみたらびっくり!フードコートですよ(笑)

こんなのないですよね・・。それでも私、頑張ったんです。どんな場所でも“来なきゃよかった・・”って思うような一日にはしたくなくて、一生懸命話練り出して、笑って。。でも途中で気づいてた・・。彼がちっとも楽しそうじゃないこと。ただ形だけ付き合ってくれてたこと。

こんなんじゃ、ディズニーなんて行ったら地獄だったかもしれないですね(笑)

昔はいっぱい話をして、笑い合って、お互いの事一番理解してる友達だったはずなのに・・。

もうそうじゃないって、違うんだ。。って気づいちゃったんです。それと同時に私も彼の前で本当の自分じゃなかった、不安な気持ち必死に隠して、お粗末な扱いされているのに気づかないふりして、悲しさとか怒りとか全部隠して、笑って・・・。

昔だったらきっと、“久しぶりに二人でご飯食べに来たのに、フードコートでお茶ってなに??”ってぶつかっただろうな。でもそれさえ出来なかった。歳をとっていろんな事が怖くなったのかな。感情だけで動けない自分になってた。でもそれが余計に彼との間に壁を作ったのかもしれません・・。

彼に送ってもらって、笑顔で“またね!!”なんて手を振ったけど、家のドアを開けた瞬間大泣きしたんです、私。

すごく寂しくて、悲しい1日だったから。頑張ったけど、楽しい時間にしたかったけど、結局行かなきゃよかったって後悔してる自分が情けなくて。

たまさんにずっと話聞いてもらってたけど、こういう一番肝心なところ話せなかったんです。

話したらすべてが現実になるっていうか・・それでもまだその全てを受け入れられない自分も居たんですよね・・。たまさんにはすべて見透かされて痛いところいっぱい突かれちゃったけど(笑)

自分でわかっていたことだから余計に反発したくなっちゃって・・・。


でも、たまさんに“自分からあきらに連絡はしないこと!”っていう課題を出してもらって、こうやって日々を過ごし、もちろん彼から連絡来るんじゃないか・・って待ってしまう自分も心の片隅には居たけど、何日過ぎても連絡はないこの現実。

ふと彼とのLINEのやりとりを開いてみたんです。

笑っちゃうくらいすべて私から連絡してるんです。

彼から発信されたものは一つもなかった。ここに答えはあったんですよね。

私から連絡をしなければ簡単に途絶える関係だってこと。

もう認めなきゃな・・。

“もうだめだな、前向こう!あいつと再会する前の自分に戻ろう!”と思ったかと思えば、“会いたいなぁ。もう会えないのかなぁ”と思ったり・・

このまま私が連絡をしなければ、また何年も会わない二人になる。それも仕方ない、それだけの関係なんだ。。でも本当にそれでいいのか?もう会えなくなっていいのか?本当に?本当か?ってずーっと自問自答しています。

でも私の中にただの友達ではない、彼への特別な感情が残っている以上もう会わないほうが私自身のためですよね、きっと。


たまさん、でもね。今こうやってたまさん宛にメールを打ちながら、改めて自分の気持ちを整理してる気がします。文字にして読み直して涙して。


まだ少し時間はかかるかもしれないけど、彼からの連絡を待たずにいられる自分になろうと思います。


自分の未来の為、前向いて素敵な人見つけなきゃ!たまさん、協力してくださいね♪゜・*:.。. .。.:*・♪


たまさん、色々ありがとうございました!こうやってすべてを吐き出す機会をもらって、やっと1歩進めそうな気がします。


これからもよろしくお願いします!』



・・・どんなに辛い日々でも時間は進みます。不思議なもので時間とともに痛みも薄れゆくものとたまは思います。

みゆき、あなたにもきっとこの先素敵な出会いがあるはずよ。

人生はそれほど捨てたものではないもの。またお腹の底から笑える時がすぐ来るわ。

“あの時あたしなんであんなに悩んでたのかしら?”なんてきっと笑ってるわ。

そんな日が来るまで、たまはいつでも付き合うわよ!


純粋すぎるみゆきの小さな恋は次のステップのための大きな糧となるでしょう!

みゆきが新しい恋を見つけたとき、またここに登場してもらいましょう♪


さて、みなさんも恋、沢山してくださいな。

恋は時に辛い時間も運んでくるけれど、それ以上に得るものもたくさんあるわ。

自分を成長させてくれるしね。

ただ一つ、自分が本当の自分らしさを失ってしまうような、そんな恋愛はしちゃダメよ。

自分が一番輝ける、居心地の良い恋愛をして欲しいと思います。