誰でもわかる!圧力鍋の選び方! | こちら合羽橋の料理道具屋6代目飯田結太のブログ

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こんにちは、料理道具アドバイザーこと合羽橋(かっぱ橋)の料理道具屋6代目の飯田結太です。


最近、合羽橋の店で「圧力鍋ってどう選べばいいの?」という質問を受けることが多くなっています。
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選び方に困っている。

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ダビ夫も困っているようだ。


確かに、日本メーカーだけでなく、フィスラーやWMFなど海外のメーカーからもたくさんの種類の圧力鍋が発売されていてどれを選んだらよいかわからなくなりますよね。

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そんなわけで今回は、圧力鍋の選び方を紹介したいと思います!

そもそも圧力鍋のメリットとデメリットは?というところなのですが、


メリットは大きくは2つ!



1、ガス代の節約になる

圧力鍋は高温調理が可能な鍋。高温で調理することができるの短時間で調理することができます。

光熱費は普通の鍋の1/3~1/4位と言われています!(すごいっ!)



2、短時間で調理ができる

特に豚の角煮やビーフシチュー、牛すじ煮込みなどは短時間で柔らかく煮込むことができます。

今まで普通の鍋を使って長時間かけて煮込んでいた方は、この短時間さに驚くはずです!


デメリットは、

A、味見ができない
蓋をして加圧をしはじめると、途中で蓋をあけることができないため蓋を閉める前に入れた調味料で味が決まってしまいます。


B、重たいので洗うのが少々面倒


C、加圧をしすぎると食材が型崩れしてしまったり、野菜の場合溶けて食感がなくなってしまったりしてしまいます。
圧力鍋はメーカーによりかかる圧力が若干違うため、注意しないとレシピ本通りに加圧しても
野菜が溶けてしまうことがあります。


などなど。


圧力鍋はメリット、デメリットの両方がありますが使っている方は、

「二度と手放せない!」と嬉しい感想を言ってくれる方もいます。


圧力鍋のレシピも本やレシピサイトで簡単に手に入りますので色々と楽しむことができるかと思います。



さて、そもそもですよ。

なんで圧力鍋って短時間で調理ができるのでしょうか。

それは、鍋の名前にもなっている「圧力」に秘密があります!

そりゃそうだろうって(笑)?

そうなんですが、これからちゃんと説明をしていきます。



そういえば、富士山の山頂では水が沸騰する温度が100℃じゃないって知ってましたか?

実は気圧が低い山頂では90℃で水が沸騰するんです!

おっ、なんだかお得じゃないか富士山頂!


そう思った方もいるでしょう。


ただし!料理に関してはこれは大問題です。

だって沸騰させても、90℃以上にならないんですから!

いつもは100℃で煮立てていた料理も、90℃の低い温度でしか料理できなければ、

いつもより余計に時間がかかってしまいます。

味が染み込むのも遅い!


効率良く料理したい人にとってこれは最悪です。



じゃあ、もしも100℃で料理していた人が120℃の温度で料理できるとしたら!

なんとなく、いつもより短時間で料理できるような気がする!

それってスゴクないですか?



そのスゴイを実現したのが「圧力鍋」なんです!



水の沸騰温度と圧力の関係。

気圧が低いと沸騰温度が低くなり、気圧が高くなると沸騰温度が高くなります。

圧力鍋はその現象を利用して、水の沸騰温度を高くすることで光熱費の節約と、短時間での料理を可能としています。


鍋をしっかり密閉して、火をかけると
鍋の中で発生した蒸気が外に逃げることができずに鍋内にどんどん充満していきます。

充満すればするほど、鍋内の圧力はどんどん高くなっていきます。

通常100℃で沸騰する水は、圧力鍋で加圧された場合、120℃~130℃まで沸騰温度が高くなります。

通常では考えられない高温で調理することができる。

これが圧力鍋で調理が短時間でできるという仕組みなんです!


この圧力鍋には「おもりが外に出ているタイプ」と「内蔵タイプ」の2種類があります。

両方とも表に出ているか、いないかの違いだけなのですが、

このおもりが、鍋内部の圧力調整の役割を果たしてくれ、内部の蒸気が一定になると、このおもりを押し上げて、隙間から蒸気が逃がしてくれるようになっています

逃がしてくれることで爆発するなどの危険をなくしてくれているのです。

圧力鍋は総じて、重くてガッシリ作られているのは、蒸気圧に耐えられる構造にする必要があるからです。


圧力鍋の選び方その一「材質の違い」

圧力鍋はステンレス製とアルミ製、そしてステンレスとアルミを合わせた多層鋼があります。

アルミ製は熱伝導がよく、火の通りが良いという特徴があり、ステンレスに比べて鍋が加圧されやすい特徴があります。

ステンレス製はアルミに比べて、熱伝導が悪い。

ただ煮こみ料理の場合、アルミ製は、熱伝導が良いために熱が逃げやすいという弱点があります。

ステンレスは熱伝導は悪いのですが、保温能力が高いので煮こみ料理を多くやりたいという方はステンレス製がおすすめです。

多層鋼の圧力鍋はアルミの良さと、ステンレスの良さを両方とも掛け合わせているので、熱伝導がよく、保温能力も高いといういいとこ取りの良さがあるのですが、

アルミだけや、ステンレスだけの圧力鍋に比べて価格が高いという点もありますが、

これから、圧力鍋を使ってたくさん料理するぞー!という方は迷わず多層鋼の圧力鍋をおすすめします。

「ただ、まずは圧力鍋を使ってみたいんだよ。」という方はアルミ製かステンレス製のどちらでもよいので、まずは使ってみることが大事かと思います。

値段も手ごろで3000円台から購入することができます。


個人的には、アルミの方が軽くて扱いやすいのでアルミ製をおすすめしています。


圧力鍋の選び方その二「サイズの選び方」

さて、つぎは圧力鍋のサイズですが、基本的には「家族の人数+1リットル」を目安にして考えるのをおすすめしています。


たとえば、3人家族の場合、3リットル~4リットルの圧力鍋を選ぶ。


食べざかりの学生がいるなら、余裕をもって5リットルの容量を選んでおけば安心です。


圧力鍋で考えてしまうと、なんだか難しいもののような気がしてしまいますが、

ようは密閉できる特殊な蓋の付いた、ただの鍋なので、蓋をしなければ普通の鍋として炒め物なんかもできます。

普段使っている鍋の大きさも参考にしながら、選んでください。


長くなってしまいましたが、少しでも圧力鍋選びの参考になれれば嬉しく思います。


それでは、良い料理生活を!