我が家にとって糠漬けは夏の風物。
自然と漬ける野菜は、夏野菜になる。
キュウリ、なす、ミョウガなど
秋も深まり冬へ入ると一気に増える漬物
『漬物さえあれば何もいらない』という父と連れ添った母は、父の母(祖母)から漬け方を習い 常に幾種類もの漬物をつける名人となった
一夜漬けから始まり、たくあん、ハリハリ漬、古漬け、味噌漬け、べったら漬。
漬けすぎてしまったり、うっかり傷ませてしまった漬物の修復技術たるや、目を見張るばかり。
『え?こんなに、味も見た目も変わったら捨てるしかないかな?』と私がサジを投げた物体でさえ あれよあれよ、と旨い漬物に変える技が冴える。
『えっ!アレがこうなったの?!』
発酵食品の最たる位置に存在する漬物。
この母と永遠に過ごす時間は約束されていない
だから、この伝統をなんとかして習得して後生に繋ぎたい
強く強く、そう思う。