ほぼ眠れぬまま

早朝たしか5時台にホテルを出発したのかな

向かった先は…山の上のKunjapuri Devi Temple

Sunrise in Rishikesh: "Sounds of the morning in the Himalayas" - Rishikesh Day TourSunrise in Rishikesh - Kunjapuri is a soul-stirring experience that touches you at a deep level, leaving an indelible mark on your memories.

rishikeshdaytour.com

タクシードライバーのお兄ちゃんが気を利かせて暖房ガンガンにしてくれてたのですが

茹で蛸になりそうなくらいで笑最後はオフにしてもらいました

しかーし、外は….とにかく寒い！！

着いた頃、6時過ぎはこんな感じでした

そこから徐々に明るくなって

上ったー！！

ギターを持参してる人もいて

山頂の寺院はさながらキールタン会場

インド人の観光客は大合唱で楽しそうに踊ってました

お日さまのパワーはすごいですね

この後は現地の先生にヨガ哲学の講義をしていただき

(アヴィヤーサ:修習とヴァイラーギャ:離欲の考え方を改めて反芻する良い時間でした)

その後リシケシの街へ散策に出かけました🚶

ガイドのRajeshの先導で、8年前滞在していたYoga Niketanを通過してバザールへ向かいます

静かで平和な空気に満ちていて、このアシュラムはまるで変わらない

(8年前滞在していた正にその宿泊棟の前でしみじみしていたら、

隠し撮りしてくれてた方がいました笑)

ここからお買い物タイムですー🎵

8年前にも訪れた橋のこちら側のファーマシーで、お土産のリップバームを箱買い！ハーブティーもゲット

後は皆のお買物に付き合います

アラジンパンツやポーチを吟味しながら、あーでもないこーでもないと

女子旅はこういうのが楽しい

橋の向こう側のバザールの様子

だいぶ時間はかかりましたが、スパ組とParmarth Niketanで合流して、遅めのランチ

初めて入ったけど、立派なアシュラムでした

出てくるごはんは完全なるベジでやさしい味つけですが

食券が必要なフードコート形式でYoga Niketanとは全く雰囲気が違います

同じアシュラムでもなんだかだいぶ商業的だなぁと思っていたら

その理由がこの後ぼんやり分かってきました

日没の時間に合わせて、アシュラム前では毎日お祈りの儀式(アルティ)が行われます

ここでは両親のいない子供たちを迎えて、学業が終わるまで面倒を見るのだそうですが、その男の子たちが数名の大人を囲んで儀式を執り行います

上級生の言うことを全く聞かない子もいました笑

先生の手で、お供えのお花がガンジスへ

皆の祈りをのせて流れて行きました

客席の様子がスクリーンに映し出されるところはMLBみたい

私たちのような観光客も完全参加型のイベントです

しかし…

敢えて書きますが

正直言うと、私は後半若干冷めた目でこの場にいました

いや、本当に、すごく上手な演出だと思いました

国籍や信条を超えて平和を願おうと言うメッセージは共感しますし

おそらく参加した人々の殆どは感動していました

日が落ちるガンジス川で炎が揺れる様子はとても美しいし

祈りのマントラと歌がいつしか混ざり合い、高揚感が生まれていく様子は素晴らしかったです

でも、やっぱり何か違和感があったのです

まず、インド人は男性だけで儀式が執り行われること

土地柄、また文化的にもそれは当然なのかもしれませんが、人種の垣根を越えて云々のメッセージと矛盾するような気がしてしまいました

(かと言ってpolitically collectを意識しすぎるのも私は嫌いなんですけどね…例えばリトルマーメイドの実写版はせっかく素敵に仕上がりそうだったのに、最後の場面で興ざめしてしまいました)

おっと話が逸れた

それまで大自然の中で何日も過ごして

人が集まるところとは真逆の環境で幸せを感じて来たからこそ

儀式先導役の中で唯一の欧米人女性が英語で

「良かったらぜひこの後アシュラムの中へ！サンガへ入って！」という最後の呼びかけには拒否感が発動しました

空気を壊したくなかったので他の誰にも話してませんが、これが私の本音です

何だかんだ言っても、アルティのおかげでリシケシにより人が集まるようになったのは、紛れもない事実かと思います

おかげでこんなに立派な橋がかかって、ライトアップもされて美しい

街に根付くのは神様を敬う気持ち、それを見事なパフォーマンスに仕立てて

資本主義の世界で普段過ごす観光客を分かりやすく惹きつけるアトラクションです

決して否定しているわけではありませんが、これが私の感想でした

なんで素直に喜べないんだろう、そんなに私は利己的な人間なんだろうか

世界平和には本当は興味がないんだろうかと帰り道何度も考えました

よくよく整理した結果、私の中に「祈りはひとりで静かにすべきもの」という固定観念があったような気がします

私にはこの儀式が「祈り」のエンタメ化のように感じてしまったんですね

大勢の人が一斉に祈ることにより、熱が生まれ、感動を煽り、やがてそれが快感へと昇華していく

たぶんこれって古来から続く祈り方のひとつで、アルティはそれを承継して広く大衆に見せているだけ

そこに全く他意はないはずです

一方私は、エネルギーの高揚を促す流れに一種の恐怖を覚えました

あの場の空気に素直に身を委ねることができなかった、ただそれだけなんだろうと思います

皆さんならどう感じるのでしょうか

朝も早くから日が暮れるまで

炎天下の中よく歩き、よく笑い、いろいろ考え、インド最後の夜は更けていきました

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