文化財調査。
先週14日午後から15日朝にかけて、喜多屋の建物を調査に文化庁の調査官が来られ
何度か立ち会いながら、昨年末から始まった修復工事で解体作業が進められていく姿
を改めて見ることができました。
今でこそ築130年近くの年月が、この建物の価値を文化財として受け入れはしました。
商家としてそれぞれの目的により形を変えていった建物内部の姿は、そのゆっくりとした
時の流れの130年をあっという間に巻き戻したことで露わになりました。
その文化財としての価値を知る由もない時代に、表面を覆ってきた数々の化粧を剥がし、
調査官の方に歴史を紐解いてもらいながら当時の姿を取り戻していくプロセスは、その
時代を知らない僕にとっては、喜多屋の未来を描くプロセスの大きなヒントになります。
先代も含め様ざまな人たちがここ喜多屋を拠点に商いをし、良い時代も良くない時代も
共に乗り越えてきたのでしょう。この柱も梁も、ずっとそれを支えてきたのだと思います。
この喜多屋を残してくれた先代に感謝しつつ、今僕は喜多屋の未来を見つめています。


