北中僚介です。
毎度毎度、どこで舞台に出ようとも、1度は必ず見てくれる愛する母です。
此度も沢山のマダムを連れて東京に来てくれました(笑)
母が僕を産んでくれなければ、そしてその母がこうして僕を育ててくれなければ、こんなに素晴らしい縁に恵まれた僕にはならなかったと思っています。
僕ひとりで作り上げた僕なんてないです(笑)
ようやく振り返る気になりました(笑)
栗本有美子さん演出
「GO,JET!GO!GO!vol.4」
全ての公演が無事、終了致しました。
思えば初めてだらけでした。
コメディとうたった作品への出演、
トリプルキャスト、
10日弱の短い稽古時間、
2班以上出演(シングルキャストポジ)、
アドリブ満載の芝居……
細かいことならもっともっともっとあります。
頭の中はてんてこまいでした。
「笑い」の要素は、わりとどんな作品にも含まれています。
人が死にまくるような一見どす黒く重い作品にも、そこかしこに「ふふっ」と笑えるやり取りがあったりします。
今回改めて思ったのは
「泣き」よりやっぱり「笑い」の方が難しいということ(笑)
しかもコメディなんて言うもんだから、
僕がお客さんなら
「さぁ、どんな面白いことすんのかな?」
と思って座りますよ(笑)
実際、どうでしたか?
それは正直その場で見ていたお客様にしか分からないことです。
それに始まってみればそれはもうアドリブの嵐で……(笑)
特に社長と妻あかねとJET、3人のシーンはもはや半分くらいアドリブでした(笑)
恐いのなんので……
でも実際僕らが日常生活を送る中、
どんな人と出会って、
どんな会話をするかなんて予想もつきません。
誰かと会って、何かを話す。
日常に台本はないのです。
JETや他の登場人物も、そういう日常の中での会話をしていたにすぎないわけで。
そういう意味では、アドリブなんてあって当たり前っちゃ当たり前なのかもしれませんよね。
A班あかね役の大野 桂(オオノ ケイ)さんとも、
「こんなにも予測不可能な事態ばっかり起こる日常を生きてるんだから、人間ってすごいよね。そう思えばアドリブって普通のことだよね。」
なんて話したりもしていました(笑)
僕をスリッパで叩こうとしている鬼嫁があかね役
大野さんです(笑)んん……たくましい!(笑)
ただ、そのアドリブ(予測不可能な事態)に対応するためには、舞台上でとぉってもリラックスしていることが必要不可欠です。
台詞通り、決まった段取り通りにだけ動いているようでは、何か面白い事故が起こった時にもすぐに反応できず、最悪の事態として舞台上に悪い形で「北中僚介」が出現します。
要は「素が出る」ってことですね。
北中僚介が演じるJETの良さはもちろん見ていただきたいし、僕が演じる以上、
僕らしく僕の要素をもった人間になるとは思います。
これは師の教えでもありますが、
まるっきり違う人間にはなれないと僕は思っています。
「違う人間になる」というよりは
「違う人間の皮をかぶる」というほうが
役者というお仕事に合った言葉じゃないかなと。
誰が演じても全く同じ人になるなんて、それができるなら面白いけれど、そんなことはまずありませんよね。
この人が演じるから面白いこの役、
ってやっぱりあると思うんです。
少なくとも、下っ端役者の僕は今、そう思います。
何の話だっけか。
アドリブの話か。脱線しました(笑)
リラックスね。リラックスの話です。
これは矛盾かもしれないのですが、
舞台上でリラックスした状態を保つのって
とっても体力を使う行為なんだなと今回改めて感じました。
常にアンテナをはって、
周りをよぉく感じて。
今までどれほど僕が無意識に気を抜いて舞台に立ってしまっていたかよくわかりました。
だって今回の「GO,JET!GO!GO!vol.4」、
1時間程の作品なのに、
わけわからんほど疲れるんですもん。
1度3時間を越える超大作、
アーサー・ミラー作、
「るつぼ」に主役、ジョン・プロクター役で挑戦した時、
僕は何を思って舞台に立っていたんだと問いただしたいくらいです。
サボってたな。舞台上で。
お芝居自体1人じゃできないものなのに、
「笑い」なんてそりゃあ無理。
その空間を、間を、同じ舞台に立つ役者と、お客様と、スタッフさんと共有して、一緒に作り上げていくものなのだと、そうしてやっと面白いものが生まれるのだと改めて気づかせてくれた作品でした。
リラックスってのも1人じゃできませんしね。
共に作品を作る人達と信頼しあえてこそ、落ち着いてそこに立てるんですから。
それほどに素敵な人達と、
今回挑戦できたということです。
本当に本当に本当に感謝しています。
ほんと、僕は人とのご縁じゃ天下一です。
僕がどんなにポンコツでも、
尻を蹴ってくれる人がいます。
甘え過ぎるつもりはないですが、
僕はおんぶに抱っこで生きていくんだなと思ってます。
誰だってそうだと思いますしね(●º╰╯º●)
尻蹴ってもらったその後に、
僕がどう過ごしていくかが大切なのであって。
何も考えず書き始めると、
今回
「GO,JET!GO!GO!vol.4」
に出演させていただいて、
僕が一番苦労したことが何なのかわかりますね(笑)
「コメディ(笑い)」と「アドリブ」です。
面白くない真面目芝居しかできない僕が、
いかにこの壁を大きく感じたかがわかりました(笑)
2005年から長らく再演を重ねてきた
「GO,JET!」シリーズ。
その一員になれたんだと思うと誇らしいです。
このシリーズを愛するお客様にも沢山のお褒めの言葉をいただき、本当に本当に嬉しいです。
次はvol.5ですね!(出演できるかな!?(笑))
あらすじはサラッと聞きました。サラっとね(笑)
Vol.4の本番が終わるまでは絶対に聞きたくなかったんですよね。
何故ならJETはその先に何が起こるかなんて知らないはずだし、
北中僚介としても知った上でやりたくなかったので(笑)勝手ですけどね(●º╰╯º●)(笑)
閉店の危機を免れた
Bar samasama
果たして今後どうなっていくんでしょうね?
楽しみです。
とにもかくにも
「GO,JET!GO!GO!vol.4」
は、無事に幕を下ろしました。
本当に本当に、本当にありがとうございました。
勉強になりました!
これを糧に次の舞台も気張ります(●º╰╯º●)!
次回出演公演、
場所はなんと
故郷大阪でございます!
劇団白の鸚鵡
『薄暮の静寂に叫べば』
場所:in→dependent theatre 2nd
劇場のサイトはこちら↓
(地図などはこちらでご確認ください!)
日時:2018/3/30~4/1
3月30日(金) 19:00~
3月31日(土) 12:00~・15:00~・19:00~
4月1日(日) 13:00~・17:00~
*開場は開演の30分前となっております。
北中僚介は俗に言う「悪役」をいたします(笑)
今回JETを演じた際、「GO,JET!」シリーズのファンの方から
「いい人感が滲み出てる。」
と言われた北中僚介……
果たして悪役はつとまるのか!?
乞うご期待です。
チケットのご予約はこちらよりお願いします。↓
北中僚介扱いの予約ページです(●º╰╯º●)
というわけで、1ヶ月半ほど故郷大阪での生活することとなりました。
六月末に上京してから早8ヶ月。
東京で出演した演劇作品は2本。
たくさん学びました。
成長したのでは?
そんな少しは変わったであろう北中僚介を
是非是非、見にいらしてください。
よろしくお願い致します。
未来は明るい!(笑)
それでは、明日も気張っていきましょう!
北中僚介でした。
また明日です(●º╰╯º●)
あ、
「GO,JET!GO!GO!vol.4」
の写真をいくつか載せておきますね!
ほなまた、さいならぁ……
1回限りの
早紀役 文山 恵(フミヤマ メグミ)さんVer.
恵姉さんとは打ち上げで色々と話させてもらって、
またしっかりと共演する機会があればなと思う役者さんです。皆またお会い出来る気がしているけれど(笑)
そんなこんなで、ほんとにおしまいです。
終わっちゃいました。
だかしかし栗JETはまだまだ続く!
次回に期待してください!
最後に、
B班公演前に必ず行っていた儀式(ネタ確認)の動画を載せて、
(フースーヤさんすみません(笑))
この記事を終わります。
御来場くださった皆様、本当にありがとうございました。
またインフルエンザなどで残念ながら御来場いただけなかった皆様、
次の栗JETで必ず、お会いしましょう!
その場に僕がいることを願って……
それでは、まだまだ今日は続きますが、
ひとまず、お疲れ様でした!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
北中僚介でした(●º╰╯º●)