胚を移植する位置は、子宮底部(子宮内腔の一番奥、左右の卵管口の間)から

0.5~1cm付近が目安とされています。

 

 

子宮内腔の大きさや長さには個人差があります。

 

当院では、初めての採卵終了後のまだ麻酔が効いている頃にsondering

(細い金属の器械を使用)して子宮頸管の向きと子宮内腔の長さを調べて

います。胚移植の予行演習の様なイメージでしょうか。

 

 

いきなり本番で移植はせずに、移植カテーテルの種類(硬いか柔らかい物)と

移植する深さを事前に決めておきます。

 

採卵時と移植時では、子宮内腔の状態も多少違いがあるようです。

あとは本番の移植時のエコー所見で微調整します。

 

 

エコーの画面で子宮底部から外子宮口(子宮の入り口)までを計測しても

目安にはなりますが、さほど正確ではないようです。

 

院長

 

 

 

 

子宮鏡検査の際に子宮内腔の癒着を剥離できることがあります。

 

軽度の癒着は容易に剥離できますが、強固に癒着している部位は

難しいこともあります。

 

癒着が解消されると受精卵が着床し易くなり、妊娠率が上がります。

 

あとは、子宮筋腫や内膜ポリープに対しても子宮鏡で、ある程度剥離

しておいて本番の処置(TCR-P: スネア)をし易い状態にすることも

あります。

 

小さいポリープでは、子宮鏡の先端で切除出来ることも時にあります。

 

院長

 

 

子宮卵管造影検査(HSG) の痛みについてです。

 

当院では体の負担が小さくなるように努めていますので、

「全く痛く無かった!」と言われる方もいらっしゃいます。

 

一番多いのは、「軽い生理痛の様な感じ」と言われるケースでしょうか。

 

卵管が閉塞していたり、通りが良くないと当院でも痛みが強くなることが

あります。

 

いずれにしても、当院の子宮卵管造影検査はあまり心配要らないです。

希望があれば、事前に座薬の痛み止めを使用することも可能です。

 

院長

 

30~35年前、顕微授精が始まった頃(ICSIの前にSUZIと呼ばれる、

囲卵腔:透明帯と卵細胞質の間のスペースに数匹の精子を注入する

方法。が実施されてた頃)から、私は妊娠し難い方に子宮鏡を使って

初期胚を卵管に移植する治療を行っていました。(荻窪病院で。)

 

それもあってか、入院患者さん(体外受精で妊娠した切迫流産・早産の

方が多人数入院されていました。)の間では、私が選んだ場所に胚を移植する

ことが出来るという噂が広がったことがありました。

 

卵管内と子宮内腔といった場所の違いはありますよね!

 

その後、通常のカテーテルでは移植困難な方に子宮鏡を使って子宮内腔に

胚移植を行うこともあったので全く外れた話ではありませんが。

 

今回は子宮内膜が薄いケースでの話題です。

 

内膜が薄いと着床率・妊娠率が下がることが指摘されています。

ホルモン補充周期だと内膜が厚くなることが期待されます。

自費治療では、G-CSF, PRP, PFC-FD 等で血流の改善・子宮内膜の肥厚が

報告されています。

 

その状態の子宮内膜は、厚い部位もあれば薄い部位もあり、一定しない

ことがあります。出来るだけ厚い部位に胚を移植するように努力します。

(エコーを見ながら)。

子宮鏡と違って胚移植カテーテルの先端はあまり可動性が良くはありません。

移植された胚も着床までの間に移動します。

 

結果が出るとその努力が多少は貢献しているのではと感じます。

 

院長

 

 

 

 

 

排卵遅延(PCOS等の方)にも波があります。

 

ある周期ではフェマーラやクロミフェンだけで排卵するのが、

次の周期ではフェマーラやクロミフェンを飲んだだけでは

卵胞が育たずに、FSHの注射を75~150単位、数回うっても卵胞が育たない

ことがあります。

 

対策としては、

 

① 同様に繰り返してトライする。

 

② FSH 低用量・自己注射に進んで行く。

 

③ 体外受精にステップアップする。

 

これらの方策が考えられます。

 

院長

 

 

これから藤の季節です!

亀戸天神も良いですが、こちらはあしかがフラワーパークの藤です。