新宿ムーラン・ルージュ | 北川宏美のめざせ几帳面日記!

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役者 北川宏美のブログです。


舞台、
新宿ムーラン・ルージュ ー赤い風車の回る劇場ー

が終わって10日以上が経ちました。

この写真は、この舞台でカメラマンの智恵役を演じた、共演者の桜子さんに劇場の楽屋で撮っていただきました。😍桜子さん、改めてありがとうございます!


左端の女性が桜子さんです。
彼女はピアノの演奏家であり、その他様々な活動をされていらっしゃいます。今回は役者初チャレンジとのことでしたが、その姿勢はとても実直でした。

そして右端のピンクの浴衣が石榑さん。今回はかっこよくドラムをたたいていただきました。彼女も役者初チャレンジでした。

台本を読み込んで丹念に役を作る際の質問の内容がとても新鮮で、

あぁ、私はなんて固定観念で台本を読んでいたのだろう

と、気付かされることも多々あり、己を振り返る良い機会になりました。

いやあ、本当に違うワクワクがありました。

跳び方は色々あるのだ!



そして私がやった、
ムーラン・ルージュの役者であり、踊り子であり、ストリッパーでもあった瀧子ですが、

実はこの役をやるにあたり、モデルがおりました。


昭和のストリッパー、

ヘレン滝

です。

気になる方はググッてください(笑)

ストリップのショーでは、焼酎の一升瓶をラッパ飲みしてから登場していたという、昭和の伝説のストリッパーです。

晩年は行商を生活の糧とし、リヤカーで行き倒れていたところを発見され、側には一升瓶が転がっていたという、未だに享年も不明の女性です。



ヘレン滝さんは、ムーラン・ルージュの役者ではなく、この方を忠実に演じた訳ではありません。が、今回の作・演出の岡部さんが、

ヘレン滝を思い浮かべながら瀧子を書いた

と言われ、確かに 瀧子の部屋では、焼酎の一升瓶のラッパ飲みをするシーンがありました。


楽屋ウラには、常に本番の一升瓶の中身を継ぎ足す、私用の、このようなものが。

勿論、水ですよ。(笑)

私もお酒は好きですが、一升瓶をラッパ飲みすることはありません。

どんな豪快な女性だったのだろうかと思います。

行き倒れた場所は世田谷だったと言われてますから、この役もご縁だったのでしょうか。


戦前戦後の新宿は、今より数倍も過激で怖い場所で、カオスに色んなドラマがあって、

劇場や興行も面白い、というか強烈な活気だったのだろうと感じます。

当時の喜怒哀楽を今に表現するには、難しいというか、やはり理解が難しいというか、

そんな歴史に触れられるのは岡部企画ぐらいなもので、

今回も貴重な、演者として闘う時間をいただきました。

改めて、観劇くださった皆様にも感謝です。











さて、
一舞台終わって、早速今日から、子供ミュージカルの現場に向かっております。🚄


秋田県由利本荘市、

文化交流館カダーレ

にて、明日は子供ミュージカル本番です。



台風の被害に遭われた方々に、お見舞いとお悔やみ申し上げます。

報道されてない場所のなんと多いことか。



行ってきます。