私には長年の悩みがある。 それは、「朝」がどうにも苦手だということだ。
毎朝、目覚ましのアラームは、私にとって「現実への引き戻しの音」のように聞こえる。 まぶたは鉛のように重く、布団は強力な接着剤で背中と一体化したかのように剥がれないのである。 この世の憂鬱を少し集めたような気分で、どうにか這い出す。実に気分が重いのである。
「朝」の私を「憂鬱」と呼ぶならば、「夜」の私はなかなか「活発」である。 太陽が沈むにつれ、私の気分は反比例して上向きになっていく。
特に、何かに熱中した日。 仕事でも趣味でも、脳がフル回転した日の夜は、これが少々悩ましい。
気分は高揚している。ハッピーである。 次から次へとアイデアが湧き出し、世界が輝いて見える。 「今なら何でもできる!」 そう、「眠ること」以外は。
これが一番の問題である。 昼間、あれだけ熱中して脳みそを酷使したのだから、夜はぐっすり眠れるはず。 そう思うだろう? 残念ながら、そうでもない。
脳が、すっかり覚醒しているのだ。 「あの案件はこうすれば!」「あのゲームの戦略は!」 アドレナリンだかドーパミンだかが、脳内で活発に働いているようだ。 目は冴えに冴え、布団の中でひたすら思考がグルグルと回り続ける。
そして、深夜をはるか超えたころ、ようやく訪れる微かな眠気。 ……数時間後。
(憂鬱なアラーム音、再び)
朝は憂鬱で、夜はハッピー。 なんとアンバランスな体質か。 この「夜型」を通り越した「深夜覚醒型」の体質、どうにかならないものか。 ささやかに願うのである。
以上である。
