スラムダンクの映画は、一言で言えばくそよかった。

映画を観る前に、先に観ていた会社の後輩(女性)に、誰推しですか、と聞かれた。

私はリョータだと答えた。身長のないバスケ経験者にとってりょーちんは特別だった。ただみっちーも好きだしメガネ君も好きだし、不意の質問だったこともありなんだかもにょもにょと答えてしまった。この時とくに映画の事前情報は持っていなかった。

リョータやミッチーとかの話ではなく、私はその質問であらためて、映画とは別軸で、スラムダンクの推しキャラについて脳みその片隅で考えていたのだが、ある一つの結論に辿り着いた。


それは、スラムダンクにでてくるキャラはみんな

、全員魅力的であり、悪者がいないということだ。

花道も好きだ。これは大人になってからけっこう

思った。陵南でいえばセンドーなどは言うまでもなく、魚住もすごい好きだ。推しとして言うか迷ったくらいだ。池上もいい、ネタ込みで。リョータとのマッチアップで人知れず苦労していた植草にも青春を感じる。比較的ヒールで出てきた豊玉の哀愁も無視できない。山王では松本が三井に翻弄されるところにも、みきおが一生懸命頑張ってる姿も、他にはたとえば不良の竜にも三浦台の村雨にもドラマを感じてしまう。

全員同じくらい好きだという意味ではなく、推しについて考えていたらみんな魅力があるということに気付いたという話。細かく言えばどうでもいいキャラもいるが、そういうのは名前がない、ていうイメージ。

多くは語りきれないが、こんな作品は珍しいのかもな、と思った。たいていはわるものとか鼻につくキャラが重要な位置付けで出てくるのでは。物語をわかりやすくしていくためにも。絶対的に悪いやつとか。(それはそれで魅力のあるキャラであったりするが)

スラムダンク登場人物の魅力を再認識することになった、推しは誰かという後輩(女性)の質問だった。