中学生はテスト1週間前。
クラブ活動も停止…になるはずが、クラブで何かのメンバーに選ばれた生徒はクラブがあるらしい。
あと、野球の学校外のチームに入っている生徒は、テスト前の三連休も試合や練習があるらしい。


甚だ疑問。


中学2年生の二学期中間テストは一生に一度きりしかない。
中学1年生のそれもしかり。


入試の1週間前に野球をするか?(野球をやり玉挙げて申し訳ないが、サッカーでもテニスでもバレエでもダンスやその他種々の「習い事」)
よほど野球の技術があって学業の成績も優秀な生徒ならまだしも、勉強で苦しんでいる生徒をクラブや練習で縛りつけて、勉強をするために練習を休んだらレギュラーをもらえないなんて、前時代的なことかまかり通っていて、親も子も納得はしていないのに、仕方なくそれに従っているのを見ると、日本のスポーツも先が暗いなぁと思ってしまう。


一般的に「昔」と呼ばれる時代には、軍隊上がりの上司がいて、体罰は当たり前、黒いものも上司が白と言えば白になったなどという時代はとうに終わっている。


テスト1週間前にも練習があるようなクラブやチームを存在させるなら、そういうシステムに対応した公立学校を別に作らないといけないと思う。
入試で選抜するなどの選別をして、専門分野に特化した指導を受けられるようにするのも一法かと思う。


ただし、アメリカのメジャーリーガーたちが全員少年野球出身者かというと決してそんなことはないらしい。フットボールやバスケットボールなどの他競技の選手が大リーガーになって活躍しているとも聞く。


ということは、公立小・中学校と、学校のクラブや地域の野球やサッカーチームとは、うまく連携をして、テスト前には試合をしないとか、練習をしなくていいような日程を組むべきだと、常々思ってはいるが、理不尽な日程が変わらない間は、それに従いながら、こちらの日程を調整せざるを得ない状況が続いている。


こっちの立場で考えれば、逆に一日中朝から晩はまで勉強を教えてやりたい!のは当然の親心だ。
朝から晩まで野球をして、学力は低下しないのか?


何も勉強ばかりしろとは言っていない。
塾長ハマダは、どちらかと言えば課外活動は大いにすべきだという考え方の持ち主だ。


それにしても、だ。


この三連休はテスト前の大切な時間であるからして、当然勉強(これまでに習ったことの復習=定着)をするチャンスであることはまちがいない。
ましてや平日の夜遅くまで勉強以外の活動に時間を取られている中学生にとってをやだ。


土曜日は台風の影響が避けられそうにないが、教室は日曜日と祝日の月曜日ともに開けて、1分の時間も無駄にしないように必死になって生徒とともに頑張るつもりだ。
テスト前の勉強会は普段の三倍から四倍の時間をとる。平日も1週間前はクラブ活動も停止になる(はずな)ので、二倍の時間を確保して対応している。


だからといって、追加でお月謝をもらったり、差し入れのお弁当を保護者に要求したりもしない。してくる人がいても丁重にお断りしている。
我が子を勉強させるのに、どうして差し入れなんかいただけるだろうか。


指導者は、常に謙虚でなければならないと思う。
臨機応変に対応し、その中で結果を出していける指導をしたいと常々思っている。


多様な価値観がはびこる時代になった。
そんな時代だからこそ、オトナのご都合や見栄や自己満足ではなく、あくまで子供が主役の指導を心がけたいと改めて感じるテスト1週間前である。