久々の投稿になりますが、今回はちょっとショッキングな話題を取り上げます。

本日9月2日のJR北海道のプレスリリースで、室蘭本線の室蘭駅が9月30日の営業を以て無人駅になる事が発表されました。

20240902_KO_Muroran_station.pdf (jrhokkaido.co.jp)

 

これはまさに室蘭市の斜陽化を象徴する出来事であり、JTB時刻表の地図上でも都市所在代表駅の◎で表記されているにも関わらず(※駅自体は室蘭市役所及び胆振総合振興局の最寄り駅)、乗降客数が年々減少傾向にあり、今後増える見込みがない事を理由に無人駅になるとの事です。駅自体は北海道ジェイ・アールサービスネットによる業務委託駅となっており、既に直営駅ではありませんでした。

 

1897年に開業した室蘭駅。思えば、国鉄の現役SL最終旅客列車の出発駅でもあり、またその5年後には電化開業、そして駅移転…とさまざまな歴史を刻んできた室蘭駅ですが、無人駅化によって新たなターニングポイントを迎える事となります。

(以上2枚は1992年撮影)

 

 

そして、10月31日を以て4年余りの発売期間を終了する『北の大地の入場券』ですが、室蘭駅の無人駅化後は東室蘭駅での発売となり、在庫がなくなり次第発売終了となるとの事です。

 

 

 

室蘭駅は特急『すずらん』の始終着駅でもありますが、全車指定席となった現在、空気輸送と揶揄されるようになり、室蘭駅の無人駅化は特急利用客にとってより不便を強いられる事になる事かと。いくら経費節減とはいえ、まだ1日の乗降客数が1000人を超えるにも関わらず無人駅にしてしまうのは如何なモノかと?せめて『話せる券売機』だけでも設置してくれれば良いのに(但し最低限の駅員配置が必要になるが…)。(※『話せる券売機』は既に設置済みで、無人駅化後も活用されるそうです。訂正します。)

この機会にガラガラな乗車率を放置せず、かつてのように④号車uシートのみを指定席にし、自由席を復活させてみてはどうか?少しでも乗客を増やすためにいい加減何らかの手を打つ必要があるでしょう!