前回の記事で述べた通り、石北本線の生野駅を最後に2021年3月ダイヤ改正で廃駅となった18駅の訪問を終えたのですが、1月30日にレンタカー利用という形で訪問した宗谷本線の徳満駅だけはどうしても列車でも訪問しておきたくて、ダイヤ改正前最後の週末となった3月6日に改めて宗谷路の旅に出たのであります…。

 

 

この日の稚内行51D特急宗谷は、はまなす編成での運転。

私にとって宗谷のはまなす編成は3度目の乗車となりました。

(写真1枚目は苗穂から札幌駅3番線に一旦回送された時。一旦琴似方の回送線に引き上げ、その後7:22に改めて8番線に入線し、乗車となる。)

(↑本来一般客が立ち入れない貫通扉部にビデオカメラを持ったマニアの姿が…!?)

 

 

 

今回は1号車指定席(キハ260-5101)に乗車。

 

 

 

きっぷは今回もえきねっとトクだ値(トク35)を利用。

 

 

 

同じ7:30に発車する東室蘭行1001M特急すずらん(789系HL-1003編成)と並走します。

 

 

 

先頭の増1号車自由席(はまなすラウンジ)は、札幌発車時点ではある程度席が埋まっていたのですが、途中で降りるなどして空いてきたので、深川を過ぎた処で少しだけお邪魔させて頂きました。写真は函館本線最長の神居トンネル通過中で、はまなすラウンジの照明は他車とは異なっており、電球色のダウンライトや間接照明を配置する事によって非日常の空間を演出しており、トンネル内や夜間の走行ではムード満点。

 

 

 

この日の道北も雪模様。3月に入りましたが、天塩川の下流域はまだ結氷しており、その上に雪が積もっている状態でした。

(糠南~雄信内の問平陸橋付近にて)

 

 

 

11:45着の幌延駅では、キハ54 502(旭アサ)単行による稚内発名寄行の4326Dと交換します。今年3度目となった特急宗谷(下り)乗車ですが、幌延で列車交換したのは初めて。それ以前は2回とも大雪のため、名寄以北の普通列車は全面運休していたのでした。

 

 

 

今回の旅で再訪する徳満駅を通過します。

 

 

 

稚内に近づくにつれて晴れ間が見えてきましたが、やはり今回も利尻富士は見えず…(涙)

 

 

 

終着駅を告げる車内放送が流れ、稚内港を見ながら稚内駅に進入します。

 

 

 

12:40、終着の稚内駅に到着。はまなす編成は13:01発の旭川行64Dサロベツ4号として折り返します。ヘッドマークが雪で隠れているのが残念…。

毎度おなじみのこのカットを撮影し、サッサと改札を抜けて駅を後にします…。

 

 

 

今回、徳満駅へは稚内駅18:04発の4330Dで訪問する事になっているのですが、その前にどうしても徳満駅にて64Dサロベツ4号のはまなす編成を撮影したいので、再びレンタカー(タイムズカーレンタル)で向かう事にしました。タイムズは石北本線の網走駅前の営業所を引き上げて女満別空港に集約してしまいましたが、稚内には空港と併せて駅前にまだ営業所が存続しているのは鉄道利用者として有難いです。

車種は、今はもうその名が消滅してしまったトヨタ・ヴィッツの末期モデル。本当は後継モデルのヤリスに乗りたかったなぁ…(そもそもタイムズに配備されてない?)。

 

 

 

稚内から約30分で徳満駅に到着。

 

 

 

13:37位に、はまなす編成の64Dサロベツ4号が通過します。前回はハンディカムでの動画撮影でしたが、今回は一眼レフでの写真撮影。雪煙を巻き上げて豊富へ向けて走り去っていきました…。

尚、このサロベツ4号は石北本線の大雪と同様、3月ダイヤ改正以降臨時列車に格下げとなってしまい、閑散期は火水木の曜日運休で、コロナ禍による緊急事態宣言のため、本来全日運転されるハズだった6月も曜日運休の対象となっており、7月上旬まで継続される事になっています。

 

 

 

駅舎内部の様子その他は前回訪問時のブログを参照してください。その時からの変化のみ紹介させて頂きます。

「徳満駅 97年間ありがとう!」として思い出写真が飾られていました。

 

 

 

いよいよ廃止時期が近づいた事により、徳満駅を管理する南稚内駅による営業終了のお知らせ及び、駅舎内に置いてある私物類の持ち帰りを促す掲示がされていました。

『クレヨンしんちゃん』のボーちゃんは相変わらず鎮座していましたが、1月号の北海道時刻表と牛の置物がなくなっていました。私は今回も駅ノートに書き込みしていますが、その駅ノートは結局最終日まで引き取られる事はなかったようで、豊富町の観光協会が預かる事になったそうです。

 

 

 

徳満駅を後にして、また前回と同様に豊富駅に向かうのですが、同駅そばに保存展示されているオエ61 67を見てきました。同車は木造客車の鋼体化改造車マニ60 2021をルーツとする救援車で、稚内運転所としては最後の配置車両でもありました。1991年に廃車後、当地に移設されて保存展示されているのですが、長年屋外に晒された事もあり、状態は悲惨…。外板は錆だらけで、木製の扉や窓枠は腐ってしまっている箇所もある位。あとはこのまま朽ちていくのみなのか…(古い年代の車両は断熱材に使用されているアスベストの飛散も心配ですが…)。

 

 

 

そして豊富駅へ。

右隣にある豊富町観光協会で売られている、徳満駅廃止記念グッズの入場券マグネットを購入しました(前回訪問時にはまだなかった)。縁起駅名にも関わらず、JRから直接廃止記念の乗車券が発売されなかったのは残念でなりません…。

 

 

 

マグネット購入後、豊富駅舎内に入ります。

待合室には駅前から発着する沿岸バスの時刻表があるのですが、その中のサロベツ線は3月31日を以て路線が廃止となってしまいました。最終日には全国から多くのバスファンが訪れたそうです。

 

 

 

やはり私は昼食をまだ摂っていなかったので、前回と同様に駅舎内の軽食喫茶『すてーしょん』で焼肉ピラフ(※価格は失念…¥1000はしなかったハズ)を食べました。軽食喫茶にありがちな冷食のピラフではなく、きちんと自前で作っているんです。

 

 

 

食べ終わった処で、ホームに出てみると駅名標にも変化が…。

隣駅表示の『とくみつ』の部分に手が加えられており、ホーム設置型に関してはリベット止めで『かぶとぬま』の表示が上張りされ、その上から『とくみつ』のシールが貼られていて、ダイヤ改正時にシールを剥がして本来の表記が現れる、という仕組みです。他の廃止予定駅の隣にあたる駅も同様に書き換え準備が為されてました。

 

 

 

さて…豊富駅を後にした私は、当初廃止予定駅だったものの、地元住民らの熱心な存続運動によってめでたく(?)命拾いをした抜海駅に寄ってみる事に。

日本最北の無人駅で、なおかつ最北の木造駅舎。

当駅は昨年7月に他の廃止予定駅をマイカーで廻った際にも訪問しているのですが、今回存続記念として改めて訪問しました。何枚か当駅で撮影した写真を紹介します。

 

 

 

かつての切符売場はベニヤ板で塞がれましたが、その部分にはファンが貼っていったと思われる写真や、存続を祝福するメッセージが書かれた色紙etc…がありました。

 

 

 

抜海駅を語る上で欠かせないのが、1985年に放映された大映テレビ制作のTBSドラマ『少女に何が起ったか』。小泉今日子の連ドラ初主演作で、共演の石立鉄男がヒロインのキョンキョン(野川雪)を罵る台詞「うすぎたねぇシンデレラ…」が強烈な印象を残していますが、ヒロインが抜海出身という設定という事で、稚内周辺でもロケが行われており、当駅も第1話と第4話に登場しています。

 

 

 

待合室側から旧駅事務室側を見た図。元々荷物扱いが多かったのか不明ですが、チッキ台の横幅が広いのが特徴です。旧駅事務室は保線や除雪要員の詰所となっており、ストーブの煙突が待合室側に延びて外部に突き出ていますが、待合室にストーブはありません。

 

 

 

ホームから改札口側を見た図。厳しい自然環境に耐えるためか、改札口とホームの間には風除室が設けられています。

 

 

 

1番線ホームから勇知方を望む。

 

 

 

駅名標と名所案内。

『天然お花畑』…アタマの中身の事ではありません(笑)。

 

 

 

今鉄道ファンの間で話題になっているのが、『本場の味 サッポロビール』の広告付き駅名標(※同様のスタイルとしてかつて首都圏では『リコー』の広告もあった)。国鉄最後のキャンペーンである『エキゾチック・ジャパン』(郷ひろみが歌うキャンペーンソングは今や代表曲ですよね)が始まった1984年以来続いてきたこの広告がついになくなってしまうとの事で。通勤や観光客で利用客の多い一部駅は新デザインに交換の上、広告も新しくなるとの事ですが、対象外の駅においては広告部分を塗り潰すそうです(広告部分を撤去してしまうと駅名標が固定できなくなるため。既に塗り潰された駅もある模様)。しかし…長年見慣れてきたこの広告が消えてしまう事には、寂しさを禁じ得ません…。

 

 

 

1番ホームから南稚内方を見た図。

 

 

 

抜海駅を後にして、お隣南稚内駅に再度立ち寄ります。

前回訪問時にも購入した徳満→豊富の片道乗車券ですが、使用日を徳満駅の営業最終日である3月12日に指定して購入しました。

 

 

 

前回訪問時にはなかったダイヤ改正の告知が掲示されていました。

「ご利用の少ない駅を見直します」の項目の対象駅が上張りされていますが、当初予定されていた駅と異なるからでしょうか。

 

 

 

南稚内駅を後にして、レンタカーにガソリンを入れて返却、前回も泊まった宿泊先のドーミーイン稚内に一旦チェックインし、大きな荷物を置いて少し休憩後、再び稚内駅に出向きます。今度こそ、列車(18:04発名寄行4330D)に乗って徳満駅を訪問するためです。前回1月30日は、全ての普通列車が運休という憂き目に遭ってしまったので…。

既に日没を過ぎましたが、このタイミングで吹雪模様になってしまいました…。

 

 

 

私が来た時には、札幌行52D特急宗谷(キハ261系基本番台車)の改札中でした。

 

 

 

稚内駅は上記の特急宗谷の発車後、出改札業務を行わないため、その前にみどりの窓口で徳満へ往復するための乗車券を購入します。どうせすぐにトンボ返りするので、往復乗車券ではなく2枚とも片道乗車券です。

 

 

 

17:50以降は改札を行わないため、ホームへの出入りは自由。

18:04発名寄行4330Dのキハ54 527が南稚内から回送されてきました。同車はかつて急行礼文として旭川~稚内を往復した宗谷本線ゆかりの車両。後で紹介する写真の通り、車内はオール転換クロスシートから車端部がロングシートに改装されています。

(幕板部の赤帯が急行仕様車だった証!)

 

 

 

改札業務を終了して無人駅扱いとなるため、ワンマン列車の整理券を取って乗り込みます。

 

 

 

18:04、稚内駅を後にします。見送る人は誰もおらず…。

 

 

 

稚内駅からの乗客は10数名。既に青春18きっぷ、そして北海道&東日本パス(北東パス)の利用期間が始まっている事もあって、それらの切符を利用していると思われる乗り鉄ばかり。本当はこの期間に乗るのを避けたかったのですが…。南斜里駅で出くわしたノーマスク男みたいな野郎は乗っていなかったので、まぁヨシとしましょう。

 

 

 

稚内から44分、18:48に目的地の徳満駅に到着します。

使用した乗車券は、運転士が「無効」と書き込んだ上で持ち帰る事ができました。

 

 

 

 

到着時点では、少し小雪がチラついていましたが、ようやく、列車利用での徳満駅訪問が叶いました!

思った通り、というか、当駅では私の他に3人の同業者が下車…。そのうちの1人の切符を見たら北東パスで、普通乗車券での利用は私だけと思われます。

他の3人は後部側(つまり駅名標が写る側)でカメラを構えてたので、このカットを撮ってそそくさと退散、駅前のプレハブ側からもう1枚撮って名寄へ向かう4730Dを見送りました…。

 

 

 

尚、稚内へは19:04発の4331Dで戻る事ができるので、たった16分の訪問時間しかありません。早速私はプレハブの待合室に入り、再び駅ノートに記入!

昼間に訪れた時に、夜は列車で再訪する旨を書いていたので、「有言実行!」と書いておきました(笑)。

 

 

 

駅ノートを書き終え、他にも書きたい同業者のためにサッサと待合室を出て、夜の徳満駅を撮影します。

 

 

 

最初で最後の列車での徳満駅訪問でしたが、稚内へ戻るための名寄発4331Dが到着します。

やはりテツの考える事は一緒。他の同業者3名も同じ列車で稚内へ戻ります。この列車を逃すと翌朝まで普通列車はありません!

 

 

 

4331Dはキハ54 502(元特快きたみ専用車)。

クロスシート部はキハ183系0番台発生品のR51C簡リク仕様(集団見合い配置)ですが、ロングシートが延長されているため、簡リクは20名分のみ。往路の4730Dとほぼ同じ位の乗客が乗っており、私は仕方なくロングシートに席を確保しました。

 

 

 

徳満からの整理券ですが、「満」の印刷が切れてしまっています。

 

 

 

徳満駅のお隣、兜沼駅の駅名標も隣駅の表示が豊富駅と同様に書き換え済となっており、上から「とくみつ」のシールが貼られており、剥がせば「とよとみ」の表示が現れるようになっていました。

 

 

 

終着の稚内駅には19:51に到着。

降りた乗客はほぼ全てが乗り鉄。往路と同様に18キッパーと北東パス利用者でしょう。

 

 

 

当然、出改札業務は終了しているため、運賃or切符は整理券と一緒にワンマン列車の運賃箱に投入するのですが、徳満からの乗車券も運転士にお願いして「無効」と書き込んだ上で記念に貰う事ができました。改札口の切符受箱は、深夜23:47に到着する63D特急サロベツ3号(3月ダイヤ改正以降は6063Dとして臨時列車に格下げ)のためのモノ。掲示には「15時以降、集札業務を行っておりませんので…」と書かれていますが、17:23着の61Dサロベツ1号では集札業務を行っています。

 

 

 

稚内駅を後にして、宿泊先のドーミーイン稚内に戻りました。

 

 

 

そして翌3月7日早朝。流石にこの時期になれば夜明けも早くなりました。

6:36発旭川行62Dサロベツ2号に乗車するため、稚内駅に向かいます。右に見える宗谷バスの都市間バス『わっかない号』(稚内駅前6:30発→大通バスセンター12:20着)は20名位の乗客が乗り込んでいきました。札幌まで直通し、所要時間もJRと大差なければ、特急列車には勝ち目がないのが現実です…。

 

 

 

サロベツ2号は前夜のサロベツ3号で到着したはまなす編成で、既に入線済みで改札も始まっていました。私は指定席券売機でえきねっと予約の切符(トクだ値50)を受け取り、乗り込みます。但し、乗車は美深まで。乗車券(¥3630)と自由席特急券(¥2200)の組み合わせより、旭川までのトクだ値で買ったほうが安いからです。

 

 

 

毎度おなじみ(しつこい?)このカットですが、どうしても撮りたくなっちゃうんですよね(^^;)

 

 

 

旭川寄り先頭車、キハ261-5201は4号車自由席。

乗車するのは先頭から2両目、3号車指定席(キハ260-5201)です。

 

 

 

稚内、南稚内を出ても、3号車の乗客は計5名程度という少なさ。

編成全体通しても10数名程度!?都市間バスよりも少なかったかも…。やはり札幌に直通しないのは痛いですね。

 

 

 

やっぱり、この日も車窓から利尻山は見る事ができませんでした…。

 

 

 

7:12位に、例の徳満駅を通過します。

現役時代最後の徳満駅の姿を目に留めておきましたが…。なんと、早朝にも関わらず撮り鉄が3人もホームにいたりして…。前日昼間のサロベツ4号通過時には私の他に誰もいなかったのに。

 

 

 

ところで、この日の朝食は稚内駅ナカにあるセイコーマート(セコマ)のパンと菓子類。前夜はドーミーインの『夜なきそば』(無料サービス)で済ませました。

 

 

 

美深駅までの間、廃止対象駅は徳満駅を含めて6駅通過します。

コチラは安牛駅。

 

 

 

旭川発稚内行4323Dと交換する豊清水駅も廃止対象駅(コチラは信号場化)。同列車の乗客の乗り鉄らがホームに降りて撮影に興じていました。

 

 

 

安牛駅と同様のダルマ駅舎ですが、やはり外観がボロボロな紋穂内駅。豊清水駅との間に挟まれた恩根内駅は廃止予定から一転、存続となりました。

 

 

 

この日最初の目的地である美深駅には9:04に到着。

 

 

 

ここ、美深駅は2016年4月いっぱいでJRの駅員が引き払ってしまったため、翌5月以降は美深町が窓口業務を受託する簡易委託駅となりました。簡易委託といっても、常備券をはじめとして出札・料金補充券、トクトクきっぷのRきっぷ(音威子府~札幌市内)、Sきっぷ(名寄~札幌市内)をも扱っています。切符売場にはこのように、発売されている券種の一覧が画像で表示されており、コレクターには人気があります。

 

 

 

何故私が美深駅で降りたかというと、その常備券の中に豊富・徳満ゆきという青切符(2日間有効)があるからでして。おそらく、徳満ゆきの常備券はコレだけでしょう…。そんなワケで使いもしない乗車券を¥2860も出してまで買ってしまいました。昨年7月に宗谷北線の廃止予定駅をマイカーで廻った事に対する罪滅ぼしにはなったでしょう!

そして、札幌へ戻るための乗車券(コチラは収集目的を兼ねる)も併せて購入。但し…美深からの上り列車は13:54発の名寄行4326Dまでしばらくの間ないため、名寄駅までの間はバスで移動する事になります。

 

 

 

美深町職員の窓口氏、切符を購入するとグッズをプレゼントしてくれるとてもいい方なんです。美深町観光協会が発行したハガキサイズの『さようならふるさとの駅』カードと、札沼線非電化区間の鉄道営業終了記念の特別仕様『北海道ミニ時刻表』(2020年3月ダイヤ改正分※この改正を最後にミニ時刻表は廃止された)、トロッコ王国の硬券の余り、そして栞タイプの1990年と1993年分のC62ニセコカレンダーまで戴きました。ありがとうございます。

但し、昨夏の訪問時に切符を購入した際、反対番の女性窓口係の方からはこのような神対応はありませんでした。

 

 

 

ただ…美深駅前から乗るバスの時間が迫っていたため(サロベツ2号の到着からわずか6分!)急いで駅を後にして、国道40号線沿いにあるバス停まで駆け足で向かいます。

 

 

 

何とかバスには間に合いました。美深駅前バス停を9:10には発車する名士バスの恩根内線(名寄~恩根内)。車種は日野車メインの同社では珍しい三菱ふそうエアロスターワンステップ(KC-MP35UM?)。他事業者からの中古購入と思われます。バスは中扉締切で、乗降は前乗り前降り方式です。

 

 

 

私がカメラをブラ下げていたからか、乗り込むやドライバーに開口一番「写真を撮られるならひと声掛けてからお願いします…」と言われてしまいました…。おそらく鉄道及びバスマニアとの間で何らかのトラブルでもあったのでしょう…。そんなワケで、バス乗車中は一切写真を撮っておりません。

名寄駅前バス停には9:45に到着(定時の場合)。降車してこの写真を撮影する際も、一応ドライバーにひと声掛けた上で撮っているので念のため。

 

 

 

名寄駅からは、10:59発旭川行普通324Dに乗車します。

この列車は1月24日にも下士別駅→旭川駅で乗車していますが、今回はH100に置き換えられてしまう宗谷本線のキハ40最後の乗車として、名寄からの全区間で乗車したかったのです。

 

 

 

なんと!?編成は1月24日の時と全く同じ、旭川方がキハ40 1788、名寄方が『なおや』こと708なのでした。勿論今回も、原型700番台車である『なおや』に乗車します。残念ながら、経年(1979年製)及び未更新車が災いして、ダイヤ改正後は運用を離脱してしまったようです。全検表記が19-5(つまり2019年5月)と日が浅いにも関わらず…。この車両は番号からもわかる通り700番台としては初期に改造された車両で、当初は1990年9月以降ワンマン運転化された留萌本線を主に活躍していました。

 

 

 

但し、旭川方の更新車1788は昨年のダイヤ改正時に苫小牧運転所から転属してきたためタイフォンが残っており、ほとんどの車両の汽笛がホイッスルもしくは電子ホーンである旭川配置車としては異彩を放っています。

 

 

 

2両編成のため、やはり車内には余裕がありますが、乗客の多くは宗谷本線から撤退するキハ40のお名残乗車目的の乗り鉄。

 

 

 

本来ならば宗谷本線のヨンマルお名残乗車記としても書きたかったのですが、今回は割愛。

終着・旭川駅6番線には12:48に到着。

 

 

 

旭川運転所に回送されていくキハ40の2連を見送った後、入れ違いで3番線には先ほど美深まで乗車してきたキハ261系5000番台はまなす編成が回送されてきました。13:35発の稚内行61Dサロベツ1号となります。

 

 

 

一旦改札口を抜けて、発着駅とも廃止対象の北比布→南比布の3月12日有効分の乗車券をみどりの窓口で記念に購入します。1月29日に同区間を実際に乗車しているのですが、切符を事前に購入せず現金での乗車となったため、今回改めて乗車券として手元に残す事にしました。

 

 

 

みどりの窓口に左隣にあったツインクルプラザ旭川支店は、2月27日を最後に営業を終了し、文字通り幕を下ろしました。翌日限りで札幌の店舗も閉店したため、国鉄時代から続いてきた北海道における旅行センターの歴史にピリオドが打たれました。

 

 

 

当然、昼食はまだだったので、駅直結のイオンモール旭川駅前のレストラン街で食べたのですが、写真を撮らなかったため何を食べたのか覚えてない…。多分、『仙台牛タン福助』だと思いましたが…?

 

 

 

旭川駅からは15:00発2030M特急カムイ30号を岩見沢駅まで乗車します。

何故岩見沢までかって?それは、自由席特急券が100㎞迄の料金になるからです。セコイよね~。

 

 

 

カムイ30号は789系HL-1002編成。

最後尾1号車自由席のクハ789-1002に乗車しました。やっぱり乗客は少なく、1号車は私を含めて5人程度…。

 

 

 

美深駅で購入した札幌市内ゆきの乗車券は、先述の通り名寄駅からの使用。改札スタンプも名寄駅のモノです。旭川駅で一旦出場しているため、しっかり下車印が押されています。自由席特急券は旭川駅で購入。本来は美深駅の料金補充券で購入したかったのですが、発券に時間が掛かってバスに間に合わなくなりそうなので諦めました。

 

 

 

カムイ30号の車内から伊納駅を撮影。現役時代最後の姿を目に留めておきました。

現在、ダルマ駅舎は既に撤去されており、そのうちホームと跨線橋の撤去も始まる事でしょう…。

 

 

 

15:32着の滝川駅では、根室本線用の1番線にキハ40 1791の紫水号が停車中。

15:38発の東鹿越行2479Dに充当されていました。

 

 

 

15:59、岩見沢駅4番線に到着。

ちょっと中途半端にはなってしまいますが、特急料金をケチるための苦肉の策でして…(汗)。

 

 

 

岩見沢からは16:05に1番線から発車する小樽行232Mで札幌へ戻ります。

編成は721系F-9+F-14の6連で、最後尾のクハ721-14に乗車しました。

 

 

 

16:47、札幌駅1番線に到着。

その後、17:00発の学園都市線北海道医療大学行2599Mに乗り換えて、今回の旅を終えました。尚、乗車券は無人改札で出場しているため無事、手元に残す事ができました(本来、常備券や補充券の類は記念に持ち帰る事はできない)。不正乗車の類は一切していないので念のため(却って、使用していない区間もあるためJRにとってはまる儲けでしょう!)。

 

 

本来ならば今回でシリーズを終える予定でしたが、宗谷本線の5駅(南美深、紋穂内、豊清水、安牛、上幌延)は列車での訪問が叶わなかった代わりに昨年7月にマイカー利用で訪問しています。今回、その事もまとめて紹介するつもりでしたが、あまりにも記事が長くなり過ぎてしまったため、次回の記事で簡単に紹介させて頂きます。

つづく