昨日、私は旅から無事帰ってきました。

ようやく自宅のパソコンに向かう事ができるようになったので、数回に分けて旅行記を紹介したいと思います。

前回は札幌から瀬戸瀬までの送り込みでしたが、今回からいよいよ本格的に旅のスタートとなります。

 

 

『瀬戸瀬から志布志ゆき』の旅のスタート地点となる瀬戸瀬駅。

駅舎は建築から30年余り経過し、外壁には傷みが見受けられます。

当時は遠軽方面へ通う高校生が多数利用していましたが、現在は当駅を発着する通学定期の発売すらないという状況。

それでも、瀬戸瀬地区には小学校があり(全校児童合わせて1ケタだが…)、将来の高校通学に備えて駅を残して欲しいという要望が遠軽町からあったのかもしれません。

 

 

 

駅ノートを書き終えた後は、まだ時間があったので外に出て駅前を散策する事にしました。

 駅舎正面側から駅前通りを見た処。

一応、人家はあるのですが下の画像のような廃屋も見受けられます。定住者がいるのに駅が廃止になるという集落は大体こんな感じです。

 

 

 

150m程歩くと国道333号線に突き当たります。角の店舗は店を畳んでから久しいようです。

 

 

 

そこに町営バスの停留所があります。

かつては北海道北見バスの路線でしたが、赤字路線で撤退したため遠軽町が引き継ぎました。

とりあえず1日4本のバス路線がある事で公共交通が確保されているため、駅を廃止しても問題ないというのがJRの言い分なのでしょうか。

 

 

 

向かい側には郵便局(特定郵便局)が営業中で、ゆうちょ銀行のATMがあるため瀬戸瀬唯一の金融機関でもあります。

ちょうどトラックが停まり、ドライバーが現金を引き出しに来ていました。

 

 

 

駅に戻り、跨線橋で列車を待ちます。

遠軽発旭川行4622Dが駅に接近してきました。

 

 

 

 

瀬戸瀬から志布志ゆきの旅・第1ランナー

瀬戸瀬13:35→旭川17:10 石北本線4622D

編成/キハ40 1712☆+キハ40 1725(旭アサ)→旭川

(☆印の車両は私が乗車した車両、以下同じ)

 

 

さあ、いよいよ瀬戸瀬から志布志ゆきの旅のスタートです!

第1ランナーとして乗車する4622Dは、上川~遠軽を結ぶ数少ない普通列車として18キッパーには重宝されていますが、瀬戸瀬まで私が乗車してきた4623Dで旭川運転所から北見・網走方面へ送り込まれた車両を旭川へ戻すための役目を担っているのです。

 

 

 

やはり車内は、4623Dと同様に18キッパーと思われる方がほとんど。

コチラも2両編成なので、一人でBOX席に座る事ができました。

 

 

 

 丸瀬布の次、下白滝信号場で運転停車。所定では81D大雪1号と交換するのですが、前回の記事で述べたように使用車両だった82D大雪2号の不具合による運休で旭川折り返しができず、苗穂から予備編成を旭川まで回送したため、出発が遅れたので結局交換しないまま発車しました。

 

 

 

お次の白滝。

『白滝シリーズ』最後の生き残りと思いきや、南国四国には予讃線に伊予白滝という駅がどっこい生きておりました。

下白滝で交換できなかった81D大雪1号と交換するため、しばらくの間停車します。

 

 

 

遅れていた81D大雪1号が通過します。。

突発的事態のためなのか、最後尾のヘッドマークは『特急』表示となっていました。

 

 

 

結局15分以上遅れて白滝を出発。

列車は北見峠越えに入ります。

 

 

 

石北トンネルで峠を越えると、石狩川水系の上流域である留辺志部川に沿って進みます。

 

 

 

 

在来線最長の駅間距離を越え、上川駅に到着。

定刻では15:21到着なのですが、白滝の発車が大幅に遅れたにも関わらず2分も早着してしまいました。石北トンネルの下り坂ではフルスピードで回復運転していましたが、2両とも更新車のためエンジン出力に余裕があるとはいえ、それにしてもかなり余裕のあるダイヤ設定なのでしょう。当駅では列車交換と追い抜きのため『バカ停』します。

 

 

 

 

まずは交換となる特別快速きたみが3番線に到着。

所定通り単行運転なので、18キッパーと帰省客が多数乗っており、立ち客が出る程の大盛況でした。

 

 

 

追い抜きするのは84D大雪4号。

特快きたみは84Dとの交換のためまだ停車しており、1~3番線全てのホームに在線状態という、まさに上川駅のゴールデンタイム。

石北本線で活躍する旅客車両のオールスターキャストです。

 

 

 

大雪4号は旭川へ向けて出発。

本当は、予定通り元旦の出発なら上川で大雪4号に乗り換え、ライラック~スーパー北斗~新幹線はやてと乗り継いでその日のうちに本州入りするハズでした。結局元旦の天気も思った程荒れる事はなく、当初の予定通りの行程でも問題なく旅行を進められたのですが、その代わり余裕ができたのでソレはソレで良かったのかも…?

 

 

 

 

夕闇迫る中愛別駅でDE15の排雪列車と交換します。

積雪が少ないのに走らせているという事は試運転なのでしょうか。

この冬は北海道といえども例年に比べてかなり雪が少なく、スキー場や観光業界はやきもきしており、道内マスゴミ各社共々必死になって雪乞いをしていますが、我々一般の道民にしてみれば雪は少ないに越した事はなく、除雪経費の削減でJRも助かると思うのですが?

 

 

 

4622Dは終着・旭川駅に17:10に到着。

 

 

 

 

瀬戸瀬から志布志ゆきの旅・第2ランナー

旭川17:36→岩見沢19:15 函館本線2338M

編成/クハ721-3016+モハ721-3016+クモハ721-3016☆(札サウ・F-3016)→岩見沢

 

 

お次に乗るのは、721系による普通列車。

その日のうちに函館や青森まで出る必要がなくなったため、『瀬戸瀬から志布志ゆき』の切符を使用してこの日に乗る列車は全て普通列車となりました。

 

 

 

とりあえず席を確保した後、一旦改札を抜けてみどりの窓口で『北の40 記念入場券』を購入します。

 

 

 

駅には、週末に石北本線で運転されていた臨時快速の運転終了を告げるポスターが貼られていました。

この列車は運転開始当初から利用客が伸び悩み、私も2度乗りましたが旭川からの乗客は10名以下で、北見までの全区間を乗り通した客は私を含めて2名だった事もありました。この少なさでよくもまぁ3年に渡って運転を続けてきたものです。

コレが特急だったら、もう少し利用客も増えたのかもしれませんが。

 

 

 

2338Mの車内。転換クロスの快適な車内ですが、乗客は少なめ。

やはり輸送力が過剰なためか、近い将来733系(ロングシート)の2両編成バージョンに置き換えられる可能性があります。そうなると18キッパーにはますますツライ路線になってしまいそうです…。

 

 

 

途中、車掌による車内改札があり、『瀬戸瀬から志布志ゆき』の乗車券を提示すると流石に驚いた表情を見せ、別紙の経路一覧まできちんと目を通していました。先程下車した旭川駅の改札では大した反応はなかっただけに、なんか嬉しくなります。

 

 

滝川では特急ライラック40号に道を譲るため16分停車。

その間に、みどりの窓口で『北の40 記念入場券』を購入します。普通列車での移動はコレが目的でもありました。

改札口を通る際、これまた驚いた表情で若い女性駅員に「志布志まで行くんですか!?」と訊かれました。いくら駅員とはいえ、なかなかあのような乗車券お目に掛からないでしょうね。

 

 

 

ホームに戻ると、ちょうど網走行73D特急オホーツク3号が到着する処でした。

なんとこの日は7両編成で、前2両にはお座敷車両6000番台車(但し非営業)が連結されていました。

コレは朝の82D大雪2号の車両不具合で、網走に残された車両を札幌に戻すための救援車両という名目で連結されていたようです。

このお座敷車両、ここ数年は事業用車両として回送や試運転の先頭車として使用されているに過ぎず、営業列車の先頭に入ったとしても締め切り扱いで乗客は乗る事ができません。せっかくのお座敷車両なのだから観光列車としての活用策もあると思うのですが、何とも勿体ないハナシです。

 

 

 

追い抜き列車である3040Mライラック40号が隣のホームに到着し、札幌へ向けて出発していきました。

車両は朝に旭川まで乗車したライラック1号と同じ編成でした。

この後、2338Mも岩見沢へ向けて出発します。

 

 

 

旭川から1時間39分で、次の乗換駅・岩見沢に到着します。

 

 

 

ここでも改札口を抜けて、『北の40 記念入場券』を購入します。

改札氏は面倒くさかったのか、はたまた信用しきっていたのか、切符にはあまり目を通していませんでした…。

(入場券の写真撮り忘れました…)

 

 

 

瀬戸瀬から志布志ゆきの旅・第3ランナー

岩見沢19:40→白石20:13 函館本線3252M 区間快速いしかりライナー

編成/クハ721-2+モハ721-2+クモハ721-2(札サウ・F-2)+クハ721-8+モハ721-8+クモハ721-8☆(札サウ・F-8)→白石・札幌

 

 

岩見沢からは、3月ダイヤ改正で普通列車化されて消滅する事となった『区間快速いしかりライナー』を、千歳線の接続する白石まで乗車します。

これまた721系電車ですが、札幌圏なのでコチラは6両編成。手稲からの235Mの折返し運用です。

 

 

 

 

今回は6両とも721系で、しかも2編成とも昭和63年製の初期型。

私は先頭のクモハ721-8に乗車。同車はJR北海道では珍しい東急車輛(現・総合車両製作所)製です。

 

 

 

初期車の特徴だった赤いシートは不評だったのか、後に2次車以降と同様の茶系モケットに張り替えられましたが、肘掛と転換シートの金具はオリジナルの赤色のままです。

 

 

 

『瀬戸瀬から志布志ゆき』乗車券のルートは、白石駅から千歳線に入りますが、ここで一旦打ち切り、以降は元旦にします。

そのまま札幌に直通し、学園都市線に乗り換えて帰宅しても良いのですが、当駅からKitacaで乗車するために改札口を通る必要がある事から、一旦下車する事になりました。

 

 

 

後々のトラブルを避けるため、ルートの結節点である白石まで乗車した証拠を残すべく下車印を押してもらいます。

 

 

 

Kitacaで改めて改札口をくぐり、20:23発の千歳発手稲行1831Mで札幌に向かいます。

 

 

 

1831Mは731系のG-118編成。

 

 

 

札幌駅に到着。

この後、みどりの窓口で予定変更に伴う指定券の変更など用を済ませた後、学園都市線2653M(編成は朝に乗った526Mと同じ721系F-5101+F-5201)で帰途に就きました。

 

 

以降、1月1日の行程は次回にお送りします。

つづく。