今回は、『瀬戸瀬から志布志ゆき』の乗車券作成と、旅の初日12月30日に瀬戸瀬駅への送り込みまでを記したプロローグをお送りします。

 

 

そういえば、瀬戸瀬から志布志への旅を記したブログやサイトがないか…と調べていたら、それに辿り着く事はできませんでしたが、故・種村直樹御大の著書『志布志発・瀬戸瀬ゆき  日本縦断JRウォッチング』という本を見つけてネット購入しました。
本書は、志布志をスタートし、周遊券を駆使してJR旅客6社の路線を回り、各社の列車などに乗って国鉄時代からサービスは変わったかどうかを確かめながら最終的には瀬戸瀬まで辿り着く旅を紹介しています。
既に絶版ではありますが、Amazonや楽天ブックスで中古本の在庫を見つける事ができるので興味のある方は一読をお勧めします。

 

 

 

本題に入ります。

 今回の旅で使用する乗車券は経路が非常に複雑なので、札幌ステラプレイス1階にあるツインクルプラザ札幌南口支店にお願いしました。

 

 

 

今回のルートを示した一覧表を渡し、乗車券の発行を依頼するのですが、やはり経路があまりにも多いためにマルスでの発券は不可能で、当然その日のモノにはならないので連絡先を伝えてその場を離れました。

翌日、出来上がった乗車券がコチラ。

総運賃計算㎞は3453.7㎞で、市販の時刻表は3400㎞までの運賃しか載っておらず、一体いくらになるものかと思っていたらちょうど33000円という結果となりました。

 

 

 

あとは出発する2020年の元旦を心待ちにしていたのですが、前回のブログの通り出発日を変更する事になり、ツインクルプラザには申し訳なかったのですがルートはそのまま使用開始日を乗変扱いで変更させて頂きました。

 

 

 

尚、経路に関してはご覧の通り別紙の『業務連絡書』に記載されており、本券と共にホチキスで綴じられます。

経由は総数32箇所。そりゃあ手書きの出札補充券になるワケです。

尚、今回の旅のルートは、この画像にある経路一覧で説明に替えさせて頂きます。

 

 

 

そして、年末も押し迫った12月30日。

いよいよ旅のスタート…といいますか、まずは私自身を瀬戸瀬駅までの『送り込み』しなければなりません。

最寄り駅から学園都市線の526M(721系F-5101+F-5201)で札幌駅に出ます。

 

 

 

 

札幌からは3003M特急ライラック3号で旭川へ向かい、石北本線に乗り換えます。

 

 

 

 

この日のライラック3号の車両編成は789系0番台のHE-101+HE-201、つまりトップナンバー。

 

 

 

 

私は半室グリーン合造車1号車(クロハ789-101)の普通車指定席をえきねっとトクだ値(トク45)で予約。

えきねっとサイトのシートマップを見るとほとんど埋まっていたのですが、結局札幌から旭川までは私の他にもう1人だけしか乗ってきませんでした。『ジャパンレールパス』で指定席取っておいて乗らずに放置されたとしか思えない…。

 

 

 

 

 瀬戸瀬への乗車券類。

旭川からは遠軽ゆきの普通乗車券ですが、瀬戸瀬までの運賃と同額なので、途中下車扱いで使用済み切符を手元に残すためにそうさせて頂きました。

 

 

 

 

ライラック3号は定刻9:14旭川着なのですが、4分も遅れてしまいました。

石北本線の普通列車への接続が短いのでこの写真を撮ってダッシュで5番線ホームへ向かいます。

 

 

 

 

旭川からはキハ40 732単行の上川行4523Dに乗車します。

定刻9:19発車なのですが、ライラック3号からの接続を取ったため2分位遅れての発車となりました。

発車時刻が迫っていたため40の顔を撮る事はできませんでした。サボの画像は上川到着後に撮ったモノ。

 

 

 

 

4523Dは上川から遠軽行4623Dに接続するため、時節柄18キッパーと帰省客らで混み合っており立ち客も出る程の大盛況。とにかく座れれば良いので車端部に近い2人掛けクロスシートの通路側に相席で座らせて頂きました。

 

 

 

 

上川駅には10:28に到着。

 

 

 

 

接続の4623Dは発車まで40分余り時間が空くので乗り換え客は一旦待合室で小休止。

 

 

 

 

発車20分位前に改札が始まり、跨線橋を渡って3番線ホームに向かいます。

 

 

 

 

駅構内の側線には4623Dの車両は見当たらず、かといって先程の4523Dの車両は4528Dで旭川へ折り返してしまったのでドコから来るのだろう…と思っていたら、キハ40の2連が旭川方から回送でやってきました。4523Dに併結すれば良いのに勿体ないなぁ。

 

 

 

 

サボは遠軽↔️旭川となっています。

2019年3月ダイヤ改正以降、上川と遠軽を結ぶ普通列車は早朝から日中に時間帯が変更となったため18キッパーにとっては使いやすくなりました。

 

 

 

 

4623Dはキハ40 726(遠軽方)とキハ40 1714の組み合わせ。私は未更新の726のほうに乗車しました。

 

 

 

 

時刻表では網走からの82D大雪2号の到着と入れ替わりに発車する事になっているのですが、一向に到着しません。出発信号が青になったので4623Dは遠軽に向けて発車します。

調べた処、大雪2号はATSランプの不具合で運休の憂き目に遭ってしまったとの事。同列車はかつての『おおとり』のスジを受け継いでいるのですが、分断された上に車両不具合(多くは前夜の下り特急運用中、鹿飛び出しによる急ブレーキで車輪フラット発生に因る)での運休が非常に多く、栄光の長距離特急の面影の片鱗もありません。

 

 

 

 

上川発車後の車内。2両編成なので1人客は1BOX余裕で座れました。

 

 

 

 

峠を越えて白滝、丸瀬布と進み、いよいよ瀬戸瀬駅に到着します。

 

 

 

 

瀬戸瀬の到着時刻は12:30。

折り返し乗車する4622Dまで1時間余り。

 

 

 

 

 私を降ろした4623Dは遠軽に向けて走り去っていきました…。

 

 

 

 

 

ちょうど私が降りた処で、反対側ホームには撮り鉄のオヤジがいたのですが、列車を撮り終えるや、跨線橋を渡らず線路を直接横断したのです。私が呆気に取られているうちに駅舎正面側に駐車してあったレンタカーにそそくさと乗り込んで去っていきました。

おそらく道外から航空機で来てレンタカーで各地を撮り鉄しているのでしょうが、どうせJR北海道には1円のカネも落とさないだろうし、こんなマナーやモラルの欠片もないクズ鉄には北海道へ来て欲しくないです!!(怒)

 

 

 

 

瀬戸瀬駅舎(ホーム側)。JR化後まだ日が浅い1988年11月に現在の簡易駅舎となりました。

右側に汲み取り式のトイレがあります。

 

 

 

 

発車時刻表。

停車する列車は1日3往復にまで減っています。

 

 

 

 

今乗ってきた4623Dと、これから乗る4622Dの時刻。

 

 

 

 

待合室には駅ノートが備え付けられています。

何故か『おかあさんといっしょ』のかつてのキャラクター『スプー』のマスコットが飾ってありました。

 

 

 

 

せっかくなので、待ち時間の間にノートに今回の旅の事を書き記してみました。

乱文乱筆ではありますが…。

 

 

 

 今回はここまで。

次回より『瀬戸瀬から志布志ゆきの旅』がスタートします。