G1・17勝のトップジョッキー、

藤田伸二騎手が9月6日をもって

電撃引退!


いや、びっくりしましたね~

競馬中継の中で、突然発表されました。


http://uma-jin.net/pc/retirement_message.do


理由はどうやら近年のエージェント制度にあるようで・・・


岡部幸雄元騎手が、「レースに集中したい」ということで、騎乗依頼の窓口を第三者にお願いしたのが始まりのよう。


厩舎に属しない騎手が増えた事で騎乗依頼仲介者を取り入れる騎手も増加し、JRAも2006年から制度化したもの。

このエージェント制度、いいことばかりではないようで、「調教師⇔エージェント⇔騎手」の関係で、騎手によっては有力馬が特定の騎手に偏る傾向にあるという。


それぞれの人間関係で、割り当てられるであろう騎乗馬から当年のランキングがおおよその見当がつくとしたら、弾かれた騎手はたまったもんじゃない。


藤田騎手はその辺に嫌気がさしていたのかも。


ただ、このエージェント制度、別な意味でも問題があるようだ。


各エージェントは主として競馬新聞などのトラックマンが務めている。

つまり、


「調教師⇔エージェント⇔騎手」の関係が

「調教師⇔予想屋⇔騎手」の関係であるということ。


騎乗を仲介する者と馬券の予想をする者が同じということで、「公正な競馬」が確保されるのか?という問題も提起されている。


海外のエージェントは完全に独立しているので問題はないようだが、日本の場合は八百長も可能なシステムのため、見直しを求める声も多い。


藤田騎手は、こうした「エージェント制度」の問題点を指摘し、改善を求めるため一石を投じたのではないか?


何度となく「フェアプレー賞」を受賞した「男藤田」の勇姿をもう見る事ができなくなるのは残念と言うしかない。