　隣の長沼町にある舞鶴遊水地で今年もタンチョウのカップルがヒナを誕生させました。5年連続で、今年は初めて２羽生まれました。

　２４日に連れ合いと「えこりん村」へ車で寄った帰り、もしかするとタンチョウを見られるかもしれないと遊水地沿いの道を走りました。

　すると道路に軽トラと乗用車が止まっているので近くの畑を見ると白い鳥が目に入りました。タンチョウのようです。１００㍍以上離れている場所でしたが早速カメラを構えていると乗用車の方の若い女性がやってきて「タンチョウの幼鳥が親と一緒に遊水地を出て道路を歩いて横切っていった。今日が初めてで、まだ飛べないから車に轢かれたりしたら大変なので見守っている」というのです。

　長沼町は環境省などとともに「タンチョウも住めるまちづくり」に取り組んでいます。この女性は町の関係部署の方で、ヒナがちゃんと育つように見守っているようです。それで「人がたくさん集まってきては大変なのでほかの人には教えないでほしい」と言うのです。

　私たちは「それはもっとも」と思い他言したりブログにも書かずにいました。ところが２６日に遊水地内にある野鳥の観察小屋（鳥の駅マオイトー）へ行ってみたら、小屋の中に置いてある観察ノートに目撃の情報が書かれていました。

　それではもう多くの人の目に触れているではずですから、「他言は無用」は意味がなくなってしまいました。私も撮影した写真を解禁することにしました。遠方だったし望遠が効くカメラではなかったのであまりはっきり写せませんでしたが、タンチョウのカップルが２羽の幼鳥を連れて餌を啄んでいる姿は写せました。

　この道路は車の通行量は少ないですがその分スピードを出しますので、はねられでもしたらと心配していました。しかしその後事故のニュースもないので、どうやら親子は無事に遊水地内に戻れたようです。

　観察小屋の中にあるの中に置いてある観察ノートにこの親子のことが書かれていました。これで見ると２３日の記入には「先週」と書いてありますから私たちが見たよりも前から遊水地と畑を往復していたようです。

遊水地周辺の堤はタンチョウの子育て中は車や人が入れないようにしてあります。

観察小屋のそばの掲示板です。

　２５日、散歩をしていると歩道のアスファルトに幼鳥が落ちているのに気が付きました。スズメでしょうか、飛べないようです。電線の下で、上には巣ができるような木などはありません。巣から誤って落ちたのではないようです。巣立ったあと途中で疲れて飛べなくなったのか、それとも飛んでいるうちにカラスなどに襲われたのか分かりませんが、弱ってもいるようです。

　電線の上では親鳥でしょうか、盛んに鳴いています。でもそのままでは人に踏まれたりしてはいけないので、そばの草むらに移してやりました。助かるかどうか。親が餌を与えて体力が回復すれば飛べるようになるのではないかと思いました。親が見付けられるように茂っていた草を少し取り除いておきました。連れ帰っても駄目でしょう。その後は分かりません。

タンチョウの親子