しめ飾り | 北野農場便り

しめ飾り

 正月を迎えるために、9のつく日は縁起が悪いので28日にお供え用の鏡餅をついて、一夜飾りはいけないので30日には神様がやってくる入り口を門松としめ縄で飾り付けして、神棚に宝船を飾り準備万端。
 
 昔は、町に出ていった親父の兄弟達が帰省する事などから、正月は賑やかなお祭りであった。子供心にお年玉の数と正月にしか食べられないごちそうのかずかすにうきうきしていた。今は、私が飾り付けを準備する年になり、兄弟どころか子供達でさえ、何が忙しいのか町の暮らしから帰ってはこなくなってしまう。
 
 人とお金と刺激に満ちた都会に人々はあこがれ誘惑され田舎から逃げていってしまう。過疎問題は今に始まったことではないが淋しい正月準備をしながらふと思う。