高校生の時、教室でおやつ代わりに食べてた時があって、

ひとつの きつね をなぜか2人で食べた。


そのお相手というのは、女子バスケ部の子で、

細身のとても綺麗な子で、人気もあった。

恋人ではなく、単なるクラスメートだったその子に、


突然 「ちょうだい」 と言われて、差し出した きつね。

彼女は何の抵抗も無く、同じ箸で、 きつね を食べる。


「美味しかった。じゃあね、部活あるから」

残りを僕に返しながら、彼女は言った。


後姿を見送りながらドキドキして食べた 赤いきつね。

気が付くと、他の男子が、怖い目で僕を見ていた。


「なんでお前なの!」「その箸よこせ~!」


今も きつね を食べると思い出す。

あの子今頃どうしてるかな?