朝日

朝起きるとリビングの白い壁を差し込む朝日が赤く染めていた。いつもの起床時間よりも2時間近く早いけれど、外に行けばいいことがありそうで玄関を飛び出した。

自転車に乗って感じる朝の風から冬の訪れを感じる。日中は交通量の多い幹線道路も本格的な活動を始める前で数台の車が走るだけでゆったりとしたものだ。

住宅街を抜けて東京都と千葉県を分ける江戸川の河川敷にでると視界が開けた。朝日を浴びて光合成をはじめた植物が作り出す新鮮な酸素を胸いっぱいに吸い込むとまるで体の細胞ひとつひとつが喜んでいるように感じる。

体を温めたくて買った缶コーヒーの味が、朝日を眺めながら飲むと格別に感じる。

ススキ

ススキが逆光の中で黄金に輝く。秋のススキとはありふれた写真でどこにでもあるのだが、やっぱりその美しさを目の当たりにすると写真を撮らずにはいられない。

江戸川河川敷 ケヤキ

日中の光とは違って太陽の高さが低い為に、創り出される影が東から西へとても長く伸びている。どこからともなく聞こえてくる鳥のさえずりが、耳に心地がいい。

どこからか懐かしいメロディーが聞こえてくると三々五々集まってきた人たちがラジオ体操をはじめた。ラジオ体操といえば、小学生の夏休みに近所の公園で行っていたことを思い出す。朝の苦手な私は毎年、1回くらいしか参加したことがなかったが、それでも早起きをして、ラジオ体操が終わると首からかけたカードにハンコウを押してもらったことがとても嬉しかった記憶がある。小学生のときのようにハンコウはもらえなかったが、何十年かぶりに目にしたラジオ体操の光景は、小学生だった頃を懐かしく思い出すことができた。

雁