お茶の水駅の駅には、朝の通勤時間だけに東京駅寄りに臨時の改札が設けられている。その改札を出ると朝日を照らされたエメラルドグリーンの半円形のドームが見える。神田川にかかる聖橋を右手に本郷通りを南に向かうと、近代的な新しいビルの間に趣のある西洋風の建物が威風堂々と建っている。
ニコライ堂の名前で知られる東京復活大聖堂教会は、ギリシャ正教とも呼ばれる正教会の教会。主イイスス=ハリストス(イエスのギリシャ語読み)の復活を記憶する聖堂ですが、ロシアから正教伝道のために来日し日本に骨を埋めた亜使徒聖ニコライ(1836-1912)がその建立にあたったことから「ニコライ堂」の名で知られています。
無宗教のひとが多い日本でも、世界の人々を理解しうまくつきあってゆくためには、宗教というものへの理解が一般教養として必要とされる時代になりました。
正教会は東方正教会とも呼ばれ、ローマ・カトリック教会やプロテスタント諸教会が西ヨーロッパを中心に広がったのに対して、キリスト教が生まれた中近東を中心に、ギリシャ、東欧から、ロシアへと広がったキリスト教の一派のようです。
”眉は近いけれど見えない”
近所のお寺にあったことばです。毎日気に留めて見ている訳ではないのですが、たまたまきょうお寺の前を通りかかったときに目にしました。お茶の水駅は、オフィスから最寄りの駅で、毎日通勤で利用しているのですが、改札を出るとニコライ堂とは反対方向へ向かう為に、ニコライ堂の全景を眺めたのはこれがはじめてでしたし、ニコライ堂について調べてみたこともはじめてでした。さきの”眉は近いけれど見えない”の本当の意味するところはわかりませんが、勝手な解釈をした結果、つい最近カメラで撮ったニコライ堂の写真があったので、私の中で近いけれど見ていなかったものがニコライ堂だったのかなと思います。
そして、ニコライ堂を調べてみると今度見てみたいなと思っていた映画の題材となったリトアニア領事館領事代理としてビザを発行して多くのユダヤ人を救ったとされる”杉原千畝”が、ニコライ堂の敷地内にあったニコライ学院で教鞭をとったことがあることがわかった。偶然にしても奇遇な縁を感じる不思議な瞬間が時に存在するのが面白い。