モンマルトルの丘はパリの街が一望できる高台になっている。現在はパリの18区になっているモンマルトルは、かつてセーヌ県の一部でブドウ畑と風車ののどかな田園地帯だった。

19世紀から20世紀初頭にかけて、田舎風情が残っていたモンマルトルへ、その景色を求めて画家たちがやってきた。画家たちは安いアパートに入ってアトリエを構え制作に励んでいたといいます。その名残もありモンマルトルの丘を歩くと画家の卵といった風貌の若者から似顔絵を描かせてほしいと声を掛けられることがあった。

パリの街は懐が深いと聞いたことがある。文化/芸術についての認識が日本人とは異なからだろうと思うのだが定職を持たない若者へ一定の理解があるといいます。

音楽家にパトロンが存在していたように芸術にはお金がかかるものである。そして才能が開花するまでには時間もまたかかる。ドイツを旅行した際に、かつてモーツアルトとその父親がパトロンを求めて演奏にやってきたというお城を見学したことがある。才能の固まりのようなモーツアルトでさえパトロンを探して演奏をしていた頃があったのである。

モンマルトルの丘は130メートルの標高があるので坂や階段がとても多い。登るのは骨が折れるが階段の上から眺める景色はどれも画になるから不思議だ。