パリの街を東西に流れるセーヌ川。かつては現在のノータラダム寺院があるシテ島だけをパリと呼んでいた時代があった。水上交通という交易の面で川の近くに人が住むことは自然なことであったかもしれないが、人間が動物の一種として川の近くに住むことを選んだという方がより自然のように感じられる。セーヌ川を望む景色はパリの街に彩りを与え、開放的な空間が人々に”安らぎ”を与えてくれている。川のほとりに腰掛けて川を眺める人を多く見かけるのも街の中の生活から少し距離を置く”心のリセット”の場所になっているのかもしれない。

