収穫の秋が近づく信越地方

青い空と連なる山にかかる白い雲

太陽の光を浴びて

黄金に輝く田園が平地に広がる

その中に伸びる一本の線路の上を

列車は走っていく

流れ行く車窓の景色を眺めているうちに

縮こまった私の心が広がっていく

恥をかく



大人になると恥をかくことが少なくなるのは

どうしてだろうか?


転職活動をしていたときのこと

ひょんなことから英語教師に応募した

1次の筆記試験に合格し

2次で実技の試験を受けた

英語だけを使った模擬授業の試験


同じ面接者を生徒役に先生役を演じる

8分間の実技試験


まったくうまく英語が使えずに

重い沈黙が教室に漂う結果となり大恥をかいた

穴があったら入りたいとはまさにこのことだと実感した


大恥をかいた場面がなんどもフラッシュバックされる

恥ずかしいけれど、不思議と悪い感じはしない


なぜだろうと考えてみると

恥をかくのは大抵いままでにしなかったこと

はじめてしたことでうまくいかなかったときに

感じる感情なんだと気がついた


だからいままでに経験のない英語教師という役に

はじめて自分が挑んだからこそ

恥という感情に出会うこととなった


思い起こせば子どもの頃は恥ずかしい思いを

たくさんしたものだ

大人になると恥をかかないのは

新しいこと、はじめてのことをすることが

減ってくるからだろう


恥は誰でも避けて通りたいけれど

それは新しいこと、はじめてのことを

経験する機会を逃していることにも

なるのかもしれない












眠る前のひととき

3歳の娘と過ごす時間

布団の上にふたり


並んで座わって

好きな絵本を読む時間


短い物語が終わると

「もう一回」と言う娘

なんども同じ物語を

ふたりで読む


ふたりの気持ちが

絵本の物語の中で

ひとつになる


娘が感じる楽しさが

私の中へとやってくる

私の感じる楽しさが

娘にも伝わる