「山川草木悉皆成仏」と言う言葉は比較的新しい言葉とされているようだ。
たぶん、「山河大地は皆、仏性に依って建立されている」という言葉からきているのだろう。
正法眼蔵の「仏性」に紹介されている。馬鳴菩薩(1世紀)の言葉らしい。
また、似た言葉として、「草木国土悉皆成仏」と言う言葉もある。天台僧安然(9世紀)のものらしい。
意味としては「仏の目から見ると国土世間は成仏している」とするようだ。
(専門家で無いので「ようだ」等が続く)
神道でも全てのものに魂があると考えているようだ。
元々神道の思想にあったかどうかは知らないが、古事記にあるかもしれない。
神道も仏教の影響を受けて変化しているかもしれないので、古事記にあったから、元々あったとは出来ないだろう。
どちらにせよ、感謝する対象であって、拝む対象ではない。拝む対象はあくまで仏だ。
そのためには、三大秘法の南無妙法蓮華経が必要だ。
釈尊の仏法であっても、法華経寿量品によって、真実の成仏が可能になる。
法華経寿量品を用いない人が「悉有仏性」と言っても意味が無い。
神道の「全てのものに魂」と同じレベルだ。
また、神道はよく、「他の宗教と争わない」と自慢しているが、教義が無いため争うことも出来ない。
教義が無いのであれば、その辺のおっさんにでも作れる宗教だ。
程度が低いことを自慢しているにすぎない。