仏教入門II-8 法華経と大日経は同じ意義を説く? | kitani1のブログ

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空海は

大日経の「秘密主、云何なるか菩提。謂はく実の如く自心を知る」

を以って、法華経と同等と云う。

これからは、一念三千は生まれない。従って、二乗・悪人・女人成仏は説くことが出来ない。

そもそも、「自心」をどのように知るか説かれていない。

つまり、法華経が説かれて始めて、

「もしかしたら、法華経に似ている」と出来る。

これは他の大乗教の経典にもある。

 

例えば

般若経の「色即是空・空即是色」は中道を説き、「円融を説く」といえる、とはしない。

法華経が説かれて、般若経が円融を指し示している、と出来るからだ。

「色即是空・空即是色」は色でもなく、空でもない中道を指し示している、までしか言えない。

必要十分条件とはならない。

例えば、

リンゴを示すのに、「リンゴは果物」は間違いではないが、果物がリンゴとは限らない。