天台宗?によると
理の一念三千(理具一念三千?)
事の一念三千(実造一念三千?)
がある。
日蓮大聖人はこの二つを含めて
理の一念三千とされている。
事の一念三千は文底下種の一念三千である。
御文を拝するとき注意が必要だ。
「大覚世尊久遠実成のその当初(そのかみ)証得の一念三千なり」三大秘法抄1595
ここには、そのかみ(当初)の文字がある。
「一念三千の観法ににあり、一には理、二には事なり。天台・伝教等の御時には理なり。今は事なり…彼は迹門の一念三千、此は本門の一念三千なり、天地はるかに殊なり」治病大小権実違目1239
と天台は理・事の一念三千を説かれているが、理とされている。
次も同様だ。
「像法の中末に観音・薬王、南岳・天台等と示現し出現して、迹門を以て面と為し本門を以て裏と為して、百界千如、一念三千其の義を尽くせり。但理具を論じて事行の南無妙法蓮華経の五字並びに本門の本尊、末だ広く之を行ぜず。所詮円機有って円時無き故なり」観心本尊抄660