いろいろな経典に地獄が説かれているらしい。
死んだ後、地獄へ行ったり、天上界へ行ったりすると言われても実感がない。
しかし、否定する根拠はなく、肯定する根拠もしらない。
日蓮大聖人は「瞋(いか)るは地獄」とされる。生きている我々の「瞋り」は「地獄」にいるのだろうか。
どうも、「地獄の世界に通じる」と考えるらしい。言い直せば、地獄の扉が開き、死んだとき地獄へ向かうと考えるそうだ。
天上界も同じらしい。我々が目にすることのできる世界は、人界と畜生界だけなのだ。
縁があると感応し、地獄の衆生を見ることもあるそうだ。亡霊を見て恐怖を覚える時は、地獄の衆生と感応していることになる。
日蓮正宗の信仰をしている人に、大事故を予知する人がいたらしい。予知するたびに病気で苦しみ、卒塔婆の建立を勧められ始めたところ、予知をしなくなった話を聞いたことがある。地獄の命に感応した例と思う。