一念三千⑦ 仏界に至る縁 座禅を勧める曹洞宗道元すら「南無妙法蓮華経」? | kitani1のブログ

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法華経では成仏の原理について書かれている。しかし、成仏の方法としては書かれているのか疑問もある。多くの仏教学者が、法華経を読んでも意味不明で、一念三千という知識があってもその重要性は理解できていないようだ。また、法華経にはとんでもない秘密が隠されているのだが、それを一念三千を示した天台大師すら一般には明かしていない。


  一般的に大乗経の僧侶の修行は、仏典を伝える事にあったようだ。般若経の有名な「羯諦、羯諦、波羅羯諦、波羅僧羯諦」もそれを現しているようだ。法華経にも同じ意味合いの読誦書写等は書かれている。それでは法華経を伝える事が成仏の方法なのだろうか。


  これを知るには先ず、人による因縁の違いを知る必要がある。
 釈尊が成道に至った修行をして我々が成道できるかといえば、できない。釈尊は法華経でその因縁の違いを明かしている。釈尊は遠いこの宇宙誕生以前ともとれる昔に、実は成道していたと明かす。さらに、この法華経を示すためにこの世に出現したと説かれている。また、釈尊の直弟子であった迦葉・阿難と私たちとも因縁が違う。違う種を植えて、同じ栽培方法を採らない。種に合った育て方がある。


  曹洞宗の道元は法華経をよく引用しているようだけど、座禅で悟ったとしている。しかし、最晩年、自分の部屋に「南無妙法蓮華経庵」と掲げたそうだ。これは道元の伝記、建撕記という書物に書かれている。延暦寺にある道元晩年の紹介図では部屋に「南無・・」と書かれいる。


法華経を依教としていた中国の南岳大師は「南無妙法蓮華経」。
天台大師も秘伝に「南無妙法蓮華経」。
伝教大師は秘伝に「南無妙法蓮華経」。
さらに末法御出現の日蓮大聖人も「南無妙法蓮華経」。


  成仏、言い直せば、仏界を涌現させるためには縁を必要とする(一念三千④)。法華経を正統に伝える大聖者は、仏界に至る縁は「南無妙法蓮華経」にこそあるとする。


信じがたい内容だ。今後、この疑問について少しずつふれていきたい。