一念三千② インドの僧も天台の法門に驚く | kitani1のブログ

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  天台大師が法華経に依って、一念三千の法門を説いた。あまりにも完璧な法門であったため、インドから中国へ大日経を持ってきた善無畏三蔵は、大日経にも一念三千は説かれているとしたそうだ。もちろん大日経には一念三千は説かれていない。これについては後日の投稿になる。また、華厳宗の澄観も華厳経にあると言い出す。


 また、インドから中国へ来た、不空三蔵は「インドにはこれほどの法門はない」と驚いたそうだ。同じくインドから中国に来た含光もインドにこの法門を持ち帰りたいと言っている。現代の仏教学者はインドの竜樹菩薩が頂点と考えている向きがある。しかし、竜樹菩薩は、法華経の解説をしていない。


  一般には信じがたいことだけど、中国に生まれる天台大師を待たれたと想像する。仏法には付嘱があり、誰がどの時期に説くのかが決められていると信じる。


 では、一念三千の法門とは何かとなる。これは成仏する原理を示したものだ。

  一念三千①において、簡単に十種類の境涯を示した。地獄界・餓鬼界から仏界まで十種類をまとめて十界と言っている。この十界それぞれに十界が具わるとする十界互倶。10かける10で百界と表現する。
さらに、法華経の十如是(如是相・如是性・如是体・・如是本末究竟等)をかけ、千如是。次に、三世間(五陰世間・衆生世間・国土世間)をかけて、三千となり、これが一念にあるとする法門だ。これがなぜすごいのか解説を試みてみたい。