■ 大会期間 : 2015年9月8日(火)~9月23日(水)
■ 大会11日目(9月23日)結果
イタリア - ポーランド
3 - 1(26-24, 22-25, 25-22, 25-19)
日本 - ロシア
2 - 3(29-27, 17-25, 25-21, 17-25, 13-15)
※日本のスタメン=深津英-石川- 山内-清水-柳田-鈴木、永野 (L)
※得点
アタック=61-66
ブロック=5-17
サーブ=7-9
相手ミスによる得点=28-21
※戦評
第1セット序盤、日本はサーブでロシアのディフェンスを崩し、ロシアの高さを活かした攻撃を封じ、
5点差をつけた。立て直しを図りたいロシアは1-6の場面で早くもタイムアウト。そこからミハイロフの
スパイクで徐々に点差を縮めてきたロシアは、エースのムセルスキーのスパイクが決まり一気に加速し、
ロシアはリズムをつかむ。しかし、日本も粘り強く攻め、鈴木や山内のミドルブロッカーを要所で使い
ロシアに食らいついた。清水のサーブで1点差まで迫った日本。そこから柳田が難しい二段トスの
ボールを決め、勢いに乗った日本がデュースを制し第1セットを先取した。
第2セット、ロシアはムセルスキーをオポジットからミドルブロッカーのポジションに代え変化をつけたが、
ミスが目立ち日本がリードした。しかし、ロシアのサーブに日本のディフェンスが崩され逆転を許し、
そこから日本は石川にボールを集め反撃を試みた。ロシアもブロックマークをしっかりつけ日本の
攻撃を止めると、ムセルスキーの速攻などが決まり、日本はこのセットを落とした。
第3セット、日本は鈴木に代え、出耒田敬を投入。序盤から石川が躍動し、前衛では、ポレタエフの
スパイクを1枚でブロック。後衛時にはサービスエースを2本決め、日本にいい流れを作り出す。
勢いに乗った日本は、出耒田の速攻も決まり5点リード。しかし、ロシアもこのまま引き下がらず、
軟打などで日本のディフェンスを揺さぶり、2点差まで迫ったが、終盤も石川の活躍が光り
日本が第3セットを取った。
第4セット、石川がいきなり技ありのロールショットで得点。ロシアのブロックに清水の攻撃を
ブロックされるなど流れが傾きかけたが、あきらめない日本は粘り強いブロックでワンタッチを奪い
攻撃につなげて得点に結びつけた。しかし、ロシアも多彩な攻撃とブロックで得点。日本は山内の
ブロックなどでポイントを重ねたが、相手の強力なサーブで攻められ連続失点し、第4セットを落とした。
第5セット、いきなり石川が切れ味鋭いスパイクで得点したが、ロシアも譲らずクイックやブロックで得点。
山内の粘り強いブロックからチャンスを作り、石川がスパイクで得点し互角の戦いを演じた。
サイドアウトの応酬から均衡を破ったのはロシア。柳田のスパイクがロシアのブロックにあい
4-6とリードを許した。石川のレシーブから清水がバックアタックを決めて6-6の同点に追いついたが、
再びロシアに一歩抜け出され追いかける展開となった日本。終盤12-13と1点差まで詰め寄り、
さらには清水のサービスエースで13-13の同点としたが一歩及ばず、フルセットの激戦の末敗れた。
◆この試合のサイドアウト率/ブレイク率
日本:65%/28%
ロシア:72%/35%
ロシア:72%/35%
【コメント】
南部正司監督
「相手に先行される場面があっても諦めずに同点に追い付くなど、今までであれば(相手に)そのまま持って行かれた展開でも踏ん張ることができた。最後のところでサービスエースを決められたのは、悔しいがまだ我々の経験不足の部分だと思う。本大会で得られたものはたくさんあるし、チームは成長してきていると思う。世界のトップレベルのチームからセットを取ったのはたまたまではないし、自分たちの色が出たときは点が取れている。課題は明確なので、2016年に向けて今以上のチームを作れるように努力していきたい」
「相手に先行される場面があっても諦めずに同点に追い付くなど、今までであれば(相手に)そのまま持って行かれた展開でも踏ん張ることができた。最後のところでサービスエースを決められたのは、悔しいがまだ我々の経験不足の部分だと思う。本大会で得られたものはたくさんあるし、チームは成長してきていると思う。世界のトップレベルのチームからセットを取ったのはたまたまではないし、自分たちの色が出たときは点が取れている。課題は明確なので、2016年に向けて今以上のチームを作れるように努力していきたい」
キャプテン・清水邦広選手
「序盤から集中して臨めたセットはサーブカットもできていい進め方ができたが、最初にリードされると相手のサーブが強くなり先行されてしまった。日本は4年前と比べてチームに伸び代があると感じたし、やっていて楽しかった。日本はオリンピックに向けてまだまだ強くなれるチーム。もう1度個人が何をやっていけばいいか考える必要があると思う」
「序盤から集中して臨めたセットはサーブカットもできていい進め方ができたが、最初にリードされると相手のサーブが強くなり先行されてしまった。日本は4年前と比べてチームに伸び代があると感じたし、やっていて楽しかった。日本はオリンピックに向けてまだまだ強くなれるチーム。もう1度個人が何をやっていけばいいか考える必要があると思う」
深津英臣選手
「世界に勝てる力はついてきているが、勝てていないという状況。全員がひとつになって戦っていきたい。大会前から真ん中からミドルブロッカーを使った攻撃を増やせるようにと考えていたが、(日本のミドルブロッカーが)イランのセイエドモハンマド・ムーサビエラギ選手のように流れながらでもクイックを打てる選手のようにやっていかなければ、今日のように手詰まりになってしまう」
「世界に勝てる力はついてきているが、勝てていないという状況。全員がひとつになって戦っていきたい。大会前から真ん中からミドルブロッカーを使った攻撃を増やせるようにと考えていたが、(日本のミドルブロッカーが)イランのセイエドモハンマド・ムーサビエラギ選手のように流れながらでもクイックを打てる選手のようにやっていかなければ、今日のように手詰まりになってしまう」
柳田将洋選手
「世界ランキング2位のロシアを相手にフルセットに持ち込めたのは自信になった。しかし、東京大会の3連戦(アルゼンチン、ポーランド、ロシア戦)で勝ちきれなかったのは大きな課題。自分自身にとって、ワールドカップ11連戦を戦ったのは大きな経験だったが、それ以上に課題が見つかった大会だった」
「世界ランキング2位のロシアを相手にフルセットに持ち込めたのは自信になった。しかし、東京大会の3連戦(アルゼンチン、ポーランド、ロシア戦)で勝ちきれなかったのは大きな課題。自分自身にとって、ワールドカップ11連戦を戦ったのは大きな経験だったが、それ以上に課題が見つかった大会だった」
石川祐希選手
「フルセットで負けはしたが、内容としては悪くなかった。大会初日と比べて、チームが1つになっていったと思う。(全日本チームが解散して)自分は大学に戻るが、(プレーの)レベルに差があっても高い意識をしっかりもって戦っていきたい。大会中、サーブがうまくいかない時が途中にあったが、自分のベストが出れば世界に通用すると感じた。あとは体力や集中力の部分などを補っていけたらと思う」
「フルセットで負けはしたが、内容としては悪くなかった。大会初日と比べて、チームが1つになっていったと思う。(全日本チームが解散して)自分は大学に戻るが、(プレーの)レベルに差があっても高い意識をしっかりもって戦っていきたい。大会中、サーブがうまくいかない時が途中にあったが、自分のベストが出れば世界に通用すると感じた。あとは体力や集中力の部分などを補っていけたらと思う」


アメリカ - アルゼンチン
3 - 1(25-20, 25-21, 17-25, 25-20)
エジプト - イラン
0 - 3(18-25, 11-25, 23-25)
カナダ - チュニジア
3 - 0(25-19, 25-21, 25-17)
オーストラリア - ベネズエラ
3 - 1(25-16, 25-21, 22-25, 25-21)
最終順位と個人技術ランキング等は、後日にアップします。
写真・戦評は日本バレーボール協会のウェブページより
データは世界バレーボール連盟のPDFデータより
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